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今日の一言

今日の一言。

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オス猫の膀胱結石!。

2023-12-29
 先日うちのネコハウス(6畳のプレハブ)のメンバー、黒猫ジジ(去勢オス9才、血液型A型)が「血尿出てるー」ということで、尿検査をしました。PH:7,5でアルカリ尿、ストルバイト結晶も出ています。春頃からちょくちょく血尿だったので、その都度尿検査をして抗生物質投与で治っていました。今回も抗生物質を投与したので3~4日で落ち着くだろうと思っていました。ところが、1週間たっても血尿が治りません。これは何か変、年齢を考えると膀胱の腫瘍かもしれない、と超音波検査(エコー検査)をしました。すると、そこには腫瘍ではなく、そこそこ大きいだ円形の結石が・・・。実はジジはステージ2の腎不全で、薬と腎臓に負担をかけないフードを与えていました。尿石症の方は、薬で何とか、と思っていました。普通、オス猫の場合は細かいストルバイト結晶が尿道に詰まって尿閉を起こすことが多く、尿道が太くて短いメス猫の場合は膀胱内に大きな結石ができることが多いのです。
 手術で摘出すれば早いのですが、このところ猫ちゃんの不妊手術が立て込んでいて、ジジの手術を入れられません。仕方がないので、結石を溶かす成分の入ったフードを与えることにしました。年明けまでしのいでもらって経過を見て、ということになりました。
 結石溶けるといいなあ。

褒められれば、うれしい!?

2023-11-19
 採血の時、診察室は賑やかです。「いいこだねー。」「かわいいねー。」「ちょっと痛いけど我慢だよー。」「おりこうさんねー。」血を取りながら私も言いますし、保定している動物看護師のTさんも言っているし、そばで見ている飼い主さんも言い続けています。採血が終わるまで声掛けが終わりません。そうするとワンもニャンも痛いのを我慢してじっとしてくれています。3か月ほど前からこの「褒め褒め作戦」を始めたのですが、効果抜群です。それまでは、「ちょっと血を下さいねー。」と言ったきり黙って採血していました。すると大方のワンニャンは「何かされそう、あっ何か痛い!やめて!」と動いて逃げようとします。
すると針が抜けて採血失敗、違うところから取り直し、です。どうすればじっとしていてくれるかなあ、と思案していて気づきました。飼い主さんがよく「こちらに電話してから抱っこして捕まえようとしたら隠れちゃって大変だったのよ。」と言われることを。どうも日本語というか単語の意味を分かって「病院」「やまびこ」を聞いたら「ヤバイ!逃げろ!」となるようです。それなら誉め言葉を聞けばうれしくなるのではないか、と考えた次第。飼い主の皆さん、ワンもニャンも毎日たくさんほめて、ほめて、ほめまくってくださいね!

そろそろ寒さ対策を。

2023-10-29
 さすがに朝晩は冷え込んできました。外飼いのワンには厳しい季節がやってきます。若ければ何も心配いりませんが、10才を過ぎてきたら、寒さ対策をしてやりましょう。朝晩のフードを少し増やして皮下脂肪をつけます!当地の冬は氷点下10℃になることも多く、年を取って痩せたワンは衰弱して立てなくなることも。慌てた飼い主さんが車に乗せて、抱き抱えて診察台へ。暖房のきいた診察室で暖かい空気に包まれると、みるみる元気になって起き上がる、ということがままあります。「あー、よかった。寒かったんだねー。」と一件落着。
 犬小屋に厚手の敷物を入れたり、小屋を厚手のビニールで囲い、入り口もちょっと狭くして寒気が入りにくくする対策も大切です。

時々お口の中をチェックしましょう。

2023-09-26
 先日「この3~4日、食欲が減っています。」という猫ちゃんが来ました。カルテを見ると数年前の猫エイズウイルス抗体検査が陽性です。いよいよ発症かな、と思い飼い主さんへ「口内炎ができてきたのかもしれません。」とお話ししました。猫ちゃんの顔を見ると口が半開きで、よだれが出ています。よっぽど痛いのだろうと思いました。お口の中を見ます。あーん、と口を開けてみると歯肉はピンク色です。でもすぐに「イヤニャ!」と口を閉じてしましいました。ん?犬歯の咬み合わせの残像が何か変です。飼い主さんへは「歯肉炎はなさそうです。」と伝え、猫ちゃんには「もう一回見せてね。おりこうさんだねー。」と褒めながら口を開けました。やっぱり。普通、犬歯の咬み合わせは上の犬歯が下の犬歯の外側になっているのですが、このコは右の上犬歯が下の犬歯の内側に入っています。口が閉じないわけです。よだれも出ます。きっと数日前にぶつかったか何かあって、上の犬歯がグキッと内側に曲がってしまったのでしょう。この犬歯はたぶんグラついているはずなので、鉗子でつかんでみることに。もう一度「おりこうだねー、あーん。」と口を開け、鉗子でつかんだ途端、「ナニスルニャー!」と顔を振ったものだから、犬歯が抜けました・・・。抜けた犬歯を観察すると根っこは折れておらず、1本まるっときれいに抜けていました。根っこの先が少し赤いので、この所だけで上顎とつながっていたようです。口はきちんと閉じていました。「サッパリしたニャー。」という顔でした。よかったニャー。

毛玉をあなどるなかれ。

2023-09-11


 外の小屋で飼育されているウサギちゃんが、ケガしたみたい、ということで診察に来ました。このところ動きが悪く、餌も少ししか食べず、心配していたところ、当日になって後ろ足が赤くなっているのに気づき「大変!ケガしている!」でした。診察台に乗せ、体重を測ったらかなり痩せていました。体の後ろ半分は汚れていて確かに動きが悪いです。体温、心拍数は大丈夫。まずは、きれいに洗うことにしました。ボウルにお湯を入れ、後ろ半身を漬けてチャプチャプと洗います。すると、洗っていた動物看護師のTさんが、「ん?内またに大きな毛玉があります!んんっ?後足とつながっています!」ウサギさんの年齢は7才、ウサギとしては高齢です。お年のせいで毛繕いをさぼっていたようです。少しずつ毛玉をほぐしていくと後足が離れました。皮膚は赤くなっているもののケガはしていません。毛玉をバリカンで取ってスッキリ!拭いて乾かしてケージへ戻し、オオバコと葛の葉を入れたらモグモグ食べていました。よかったよかった。
やまびこ動物病院

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