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今日の一言

今日の一言。

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フィラリア予防の時期になりました。

2020-05-04
 今年は、昼間とても暖かいので、当地でも蚊が吸血を始めました。以前にも書きましたが、蚊は吸血時にフィラリアの子虫を移します。イヌ科の動物と相性がよく、細い血管から流れに乗って、右心房へたどりつき、成長します。人や猫とはあまり相性がよくないです。人に移った場合は、肺まで行くのが精いっぱいで、そこで死んでしまいます。レントゲンを撮ると小さな影として発見され、「肺癌か!?」となることもあるようです。猫に移った場合は、ほとんどは心臓へ行く前に死んでしまうようですが、中には頑張って右心房までたどりつくこともあるようです。猫の心臓は小さいので、フィラリアが1匹でも右心房で成長すると大きな負担となり、突然死の原因の一つと言われています。
 いろいろな種類・投薬経路(外用、内服)の薬剤があります。予防できる病気なので、しっかり投薬してやりましょう。投薬は、蚊がでてきてから1か月後です。

シティボーイのグレートデン、思い出話。

2020-04-25
 ある日、四肢の肉球から血を流した立派な体格のグレートデンが診察に来ました。飼い主さんに話を聞くと、東京から遊びに来て河原へ連れて行ったら、ものすごく喜んで走りたがるので、リードをはずして一緒に駆けっこしたとのこと。20分くらいで満足したようなのでリードにつなぎ、車へ戻ったら、四肢が血だらけだったそうです。
 私の腕より太い前足を持ちあげて足の裏を見ると、肉球の縁が擦り切れているし、間の皮膚も擦れて出血していました。四肢すべて同じ。肉球の前の方は大丈夫でした。そっと触ってみると、赤ちゃんの足の裏のように柔らかく、プニプニです。これは、河原に何か鋭い物があって、それで傷ついたのではなく、走った時、河原の丸い石が着地の度に肉球の間に滑り込んで、柔らかい肉球と皮膚が石に負けた擦り傷でした。
 東京ではマンション暮らしで、お散歩は近くの公園を歩く程度だそう。当地の外飼いのワンたちの肉球は硬くゴワゴワしているので、シティボーイのプニプニにとても驚きました。

狂犬病ワクチンの集合注射が中止になりました。

2020-04-20
 今月から始まった集合注射は、那須町、那須塩原市、大田原市、すべて中止です。9日に那須塩原市で初の新型コロナウイルス感染者が出たので、10日から中止になりました。
 10日の那須塩原市は私も午前中の担当でした。最初の会場へは行ったことがなかったので、器材一式を車に積んで早めに家を出ました。板室温泉の公営駐車場です。板室街道をただただひたすら登って行きました。かなり標高が高いようで、なんと、そこでは雪が降っていました。下界は晴れていました。
 思ったより早く着いたので、天気が良ければ車から出て、川岸を散策したいところでした。雪が雹(ひょう)に変わってみたり、ボタン雪みたいになってみたり、なかなか風情がありました。ただ、とにかく寒いのでじっと車の中で待っていました。開始時間まであと20分くらいの時に、ケータイが鳴りました。「今日から中止になりました。」
 どっと疲れました。器材を狂犬病担当の先生のところへ降ろして帰りました。下界は、晴れていました。

子供叱るな来た道だ、年寄り叱るな行く道だ。

2020-04-17
 最近、膀胱炎になって来るワンニャンが多いです。猫の場合、毛の生え換わりの時期に膀胱炎が増えることは確かにあるのですが、それにしても多いな、と感じていました。特に、尿検査でPH正常、結晶なし、赤血球は少しあり、塗抹染色しても細菌いない、うーん、「特発性膀胱炎」かな、というコが多いです。犬も「頻尿です」、ということで来院診察。飼い主さんに「家の中で何か変わったことはありますか?このコのストレスになるような。」と聞いてみて、分かりました!
 コロナ対策で学校はお休み、お年寄りの公民館活動などもお休み。今まで日中は家族がみんな家を空けていて、ワンニャンはゆったりマイペースで過ごしていたのに、朝から晩まで人がいることで嬉しいけれど、身体はストレスを感じているようです。「少しゆっくり休ませてあげて下さいね。」です。ニャンの場合は気持ちを和らげる成分が入ったフードを勧めることもあります。

人体薬の納品時の話。

2020-04-11
 政府や都知事による「緊急~」で日本は大混乱。先日、営業マンから「なるほどー。」という話を聞きました。実は、昨年の秋に、ここ県北でインフルエンザの検査キットがお医者さんに大量に売れて、合わせて治療薬の「ゾフルーザ」も大量に売れたそうです。確かに昨年は早くから(9月頃から)インフルエンザが流行りました。
 ところが、シーズンが終わったら、ゾフルーザだけまた大量に返品されたそうです。つまり、発熱・咳・筋肉痛などの重い症状があるので、インフルエンザを疑って検査をしたけれど「陰性」の人が多く、ゾフルーザを処方できず、余ってしまったので返品、となったわけです。「倉庫がゾフルーザでいっぱいです。」と言っていました。ここでは、昨年のうちに新型コロナウイルス感染症が流行っていたということで、今、PCR検査陽性の感染者が少ないのは(昨日の時点で1名)、あたりまえ、ですね。
やまびこ動物病院

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