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今日の一言

今日の一言。

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ミドリガメのコウちゃんの話。

2020-03-11
 順調に育ったミドリガメ。名前をつけました。緑の甲羅がかわいいので「コウ」ちゃんにしました。来た時の体重は13g、甲羅の長さは約4cmでしたが、1か月後には体重20g、甲羅4、5cmでした。1年後には体重500g、甲羅9cm。2年後体重1kg、甲羅20cmと、どんどん育ちました。
 途中、ヒーターが壊れて保温できなかった時、寒さで肺炎になりました。レントゲンを撮って確認し、抗生物質を1日おきに注射して治りました。
 また、水を変える時にブラシで甲羅をゴシゴシこすって藻をとってやるのですが、古い甲羅がペリッとはがれて「脱皮」のようでした。水の浄化にいいと思って小石を入れたら、ナント食べてしまい、毎日フンと一緒に出てきてビックリ!これもレントゲンを撮って、まだ沢山お腹の中にあることを確認。すぐに小石を撤去しました。
 そうこうするうちに4年が経ち、体重1、5kg、甲羅30cmと立派になりました。そんなある日、水槽の中に卵(3.5×1.7cm)を発見!コウちゃんはメスでした!もちろん無精卵なので、孵(かえ)りません。レントゲンではまだお腹の中に4個の卵があることがわかりました。そんな時に、立派なミシシッピアカミミガメを飼いたい!という方がいて、お嫁に行きました。水槽・餌など一式は嫁入り道具・・・でした。

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の話。

2020-03-10
 かなり前のことです。アメリカでペットのミドリガメが寒くて動かないので、口に入れて温めた子供が、ミドリガメから移ったサルモネラ菌による腸炎で亡くなったという事例がありました。日本でも飼育する人が多いペットなので、飼育者は気を付けるように、と国から発表された途端、飼育放棄されるミドリガメが続出しました。その1匹が回りまわってウチへ来ました。そのコは痩せて、両目が腫れて開けることができず、食べることができませんでした。ハテ、どうしたものかスタッフ一同思案しました。いろいろ調べ、この両目が腫れているのは、ビタミンA不足ということが分かりました。早速治療です。カメは血液の体内循環が哺乳類とは違い、後肢(こうし)に注射すると全身循環する前に腎臓で代謝されてしまいます。注射は前肢(ぜんし)にせねばなりません。注射は痛いので、カメは見えないながらも「やめて!」と咬みつこうとします。牙は有りませんが、口の縁は鋭くて、咬まれると人も痛いです。押さえる人はカメの頭と身体を押さえないとダメです。定期的にビタミンAの注射をしてだんだん目の腫れが治ってきました。それまで強制給飼をしていたのが、自分の目で見て、餌を食べることができるようになりました。もちろん、環境も整えました。水槽に保温セットを付け、甲羅のために紫外線ランプ、甲羅干しの陸地も用意。するとみるみる育ちました・・・。続く。

皮膚の病気、まとめ。

2020-03-10
 あれこれと書いてきましたが、一番大切なのは、太らせないこと。皮膚のバリアを保つためには必須です。草のあるところを散歩するならノミ・マダニの駆除剤を使う。ブラッシングをしていて、被毛(ひもう)の抜け方が「あれっ、ん?」という時や皮膚の炎症に気づいたら診察を。
 どうしても「おやつ」を与えたい時は、今与えているフードと違うメーカーのフードを「おやつ」として使う。一日の総カロリーは増やさないように注意!
 これから少しずつ暖かくなりますので、減量するのにいい時期です。目指せ、アスリート体形!です。

皮膚の病気、あれこれの7。

2020-03-07
 手ごわい・・・のは、身体の中のいろいろな臓器から出るホルモンが関係している場合です。まず、去勢・避妊をしていない場合は、症状と経過を踏まえ、飼い主さんと相談して、手術ということがほとんどです。性ホルモンによる皮膚症状はこれで治まります。
 次は、甲状腺ホルモンによるものです。血液検査で分かります。甲状腺ホルモンが多い時、少ない時、それぞれ薬があります。(以前にも書きましたが、機能低下症の脱毛は、お薬で解決!フサフサに戻ります!)
 ちょっとやっかいなのは、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)という副腎から出ているとても大切なホルモン(先にも出ましたがステロイドです)が出すぎているというか、コントロールができなくなっている時に起きる皮膚症状(もっといろいろな症状があります)。原因が副腎腫瘍だったり副腎をコントロールする脳下垂体の腫瘍だったり、と・・・難しい。これも血液検査で分かります。いい薬があるので、うまくコントロールできれば元気に過ごせます。
 まだ続く?

皮膚の病気、あれこれの6。

2020-03-05
 「アトピー体質」の場合、身体の中にある、本来は外界から来た攻撃物質から身体を守る免疫物質が、なぜか過剰に反応して、そんなに反応しなくてもいい物質にも思いっきり反応してしまいます。食べ物に反応しないコは、ハウスダスト(コナダニ類)のこともあります。色々な食べ物に反応するコはとにかくぜーんぶ働いちゃおう!みたいな反応です。一時でも早く痒み等を無くしてあげたいので、まずはステロイド薬(副腎皮質ホルモン)で反応を抑えます。掻きむしって出血している場合は抗生物質も投与します。
 2週間ほどして落ち着いてきたら、ステロイド薬よりも副作用の少ないアトピー専用の薬を投与します。ちょっと高額の薬ですが効けば、早いコは次の日から症状が治まります。よかった、よかった。数か月もすると掻きむしって薄毛だったコがフサフサになって見違えるようになります。一件落着。
しかし、まだ時々痒み等が出ることがある・・・、んー手ごわい。続く。
やまびこ動物病院

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