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今日の一言

今日の一言。

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外部寄生虫対策の春。

2019-03-07

 一雨ごとに春が近づいてきます。お日様の温もりを喜んでいるのは、人も動物も虫も同じです。寒い冬を耐えてきた虫たちが、繁殖のために動き出してきます。あったかーい日が3日続くと、ノミやマダニも活動を開始します。

 近年、マダニによるウイルス感染症、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)が注目されています。研究者が調べ、以前から日本にあったウイルス病ということが分かりましたが、当時は原因不明の病気だったようです。野生動物にはたくさんマダニが付きます。ウイルスは野生動物の血液の中で生きていて、マダニの体内へ血液とともに入り、次に人に付いた時にマダニの口から唾液と一緒に人の体内へ入る、ようです。まだ詳しく解明されていないというのが本当のところです。厚生労働省がホームページで注意を呼び掛けていますので、見てみてください。

 まずは、身の回りにいるワン・ニャンのノミ・ダニ予防をしておけば大丈夫。頸の後ろに付けるタイプの薬や食べさせるタイプのものがあります。人用は、ありません。人は虫よけスプレーで乗り切りましょう。

猫の特発性膀胱炎。

2019-03-06

 膀胱の中に結晶ができるいわゆる「尿石症」や下痢などがきっかけで起きる細菌感染による膀胱炎とは違い、尿のPHは正しく酸性で(肉食動物の尿)、尿中に結晶もなければ細菌もいないタイプの膀胱炎のことを「特発性膀胱炎」といいます。生活環境の中のストレスや多頭飼育による緊張感などにより起こると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。頻尿、血尿で飼い主さんが気づきます。完全室内飼いのニャンが、家の外をウロウロする野良猫を見て、家中に尿をマーキングしまくる場合はまた別ですが、それがきっかけで持続する頻尿血尿になることもままあります。

 対策・治療として、気持ちを落ち着ける成分を加えたフードを給与します。意外に速やかに症状が緩和します。また、フードと別に気持ちを落ち着けるサプリメントもあります。既に過活動膀胱のようになってしまった膀胱の、過敏になった粘膜の炎症を抑える注射もあります。

 抗生物質を投与していてもなかなか頻尿・血尿が改善しない場合は、もう一度尿検査をしてみましょう。ニャン&飼い主さんのために・・・。

食物アレルギーとは。

2019-03-02

 文字通り、食べ物の中の蛋白質に反応して様々な症状を起こす病気、体質です。蛋白質というと、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品を思い浮かべますが、白米・イモ・トウモロコシなどの穀物に含まれている微量の蛋白質に反応することも多く、治療には時間と手間がかかります。

 なかなか治らない皮膚炎、繰り返す外耳炎などは分かりやすいですが、意外なところで、1日3回以上の排便、食後4~6時間後の嘔吐、排便回数は1~2回でも押すとへこむ硬さの便(健康な便は押してもへこまないくらい硬い)、重症になると血便、というのも食物アレルギーを疑うきっかけになります。

 現在では、血液の中のリンパ球の反応を調べることにより、原因となる蛋白質が分かるようになりました。フードも様々な工夫をされてきています。痒み、嘔吐などのストレスから解放されると元気になります。楽だワン!美味しいニャン!です。

ウェットシートの功罪。

2019-02-28
 ペット用のウェットシートを使う方がいるかと思います。お散歩から帰ってきて、さっと足を拭けるし、食餌のあとも口周りを拭けるし、排便のあとに肛門回りもきれいにできて、大変便利です。
 ただ、気を付けてほしいのは、眼の周りは拭かないで、ということです。「顔を拭いても大丈夫」と書いてあるので、眼脂を取るために毎日拭いていたニャンが結膜炎になりました。初めはウェットシートを使っていることを知らなかったので、抗生物質の目薬を処方したのですが、一向に治らず、「なんか変だぞ」、ということで飼い主さんにいろいろ聞いたところ、ウェットシートの使用が分かりました。すぐにやめてもらったら、結膜炎もすぐに治りました。
 また、別の例では、耳掃除にウェットシートを使っていて、外耳炎になったコもいます。消毒液が耳の中に垂れて、炎症を起こしたようです。これも、使用をやめたら治りました。
粘膜や皮膚の薄いところには使わないように気を付けましょう。足や肛門回りも、皮膚の状態を見て、荒れてくるようならやめましょう。

呼吸について。

2019-02-24

 哺乳類は、肺呼吸をしています。空気中の酸素を肺に入れて、不要になった二酸化炭素を吐き出しています。横隔膜の筋肉を動かして呼吸しています。空気を吸い込むと肺が大きくなり、吐き出すと小さくなります。

 鳥類はちょっと違う呼吸方法をしています。呼吸によって肺の大きさは変わりません。気嚢という組織を備え、吸気・呼気の時に肺と連動して酸素の取り込み、二酸化炭素の排出をしています。気嚢は胴体の中に張り巡らされています。前にある前気嚢、後ろにある後気嚢です。胴体を膨らませると後気嚢に空気が入り、肺で酸素を取り込みます。胴体を縮めると肺から出された二酸化炭素の多い空気を前気嚢から出します。そのため、鳥類を保定(動かないように捕まえておくこと)する時には、胴体の動きを止めないようにしなければなりません。そーっと包むようにします。バタバタするからと言って、胴体をぐっと掴むと呼吸ができなくなってしまいます。両翼をそっと持って保定します。

やまびこ動物病院
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