本文へ移動

今日の一言

今日の一言。

獣医師会那須班の講習会へ行ってきました。

2024-09-13
   猫ちゃん用の経口糖尿病治療薬についてでした。
   糖尿病は膵臓からインシュリンが出なくなる場合と、身体がインシュリンに抵抗性を持つ場合があります。犬は出ないタイプがほとんどで、猫は抵抗性を持つタイプが多いそうです。
 今までは、糖尿病になると犬も猫も朝晩インシュリンの注射が必要でした。毎日決まった時間に決められた量のインシュリンを間違えずに注射するのは、飼い主さんにとって気持ちの負担がかなり大きい処置になります。本当に頭が下がります。もちろん打たれる方も「痛いワン」「痛いニャン」と我慢しているのです。
 犬の場合は膵臓からインシュリンが出てこないので、これは注射で補ってやるしか方法がありません。猫の多くはインシュリンは出ているけれど、うまく使えてないので、血液中のブドウ糖が増えて高血糖になり、身体のアチコチに異常をきたしています。そこで発想の転換!余分なブドウ糖を尿にたくさん出してしまえ!という作用を持った経口薬が出たのです。
そうすれば血液中のブドウ糖が減り、身体の不具合が無くなる、というわけです。おまけに、全てのブドウ糖を尿に排泄するのではなく、10%は血液中に残るので低血糖になる心配がありません。(人体薬ではかなり前に発売されている薬です。)ちょっと高価なのが・・・大変かも。
 ただし、猫でもインシュリンが出ないタイプの場合は、この薬は使えません。使い始めて1~2週間は、尿検査でチェックが必要です。それでも選択枝が一つ増えたことは朗報です。
やまびこ動物病院

〒329-2806
栃木県那須塩原市横林153-77
TEL.0287-35-4356
FAX.0287-34-1027
TOPへ戻る