今日の一言。
便秘は辛いよー。
2025-03-24
食べて出す、ことが順調であれば何も問題ありません。若い時に「出す」ことで困るのは、交通事故で骨盤が狭くなってしまった猫の場合です。「排便しようとして、いきむと吐いてしまうんです。」ということで摘便(ゴム手袋をして、肛門から便を掻き出すこと)します。指を入れると、骨盤が狭いのです。きっと野良の時あるいは外に出た時に事故にあって、骨盤骨折したけれど、大きくズレなかったので、そのまま治った、が、ちょっと狭くなってしまった、ということです。普段は何とか出ていても、一度にたくさん食べたり、野鳥や野ネズミを食べて便に羽根や骨が混じりいつもより硬くなると、閊(つか)えてしまうようです。出せないと食べられないのでションボリです。
日常的に便秘が問題になるのは年寄り猫です。いきむ筋肉がへたってくるので、いきんでも出きらない、肢の筋肉も落ちてくるので、いきむとヨロける、いきみすぎて吐く等、排便は大仕事となります。下剤を飲ませたり、可溶性繊維を含んだ療法食を与えたりしてコントロールします。それでも時々摘便、となります。生きていくって大変だなー、と思っていましたが、最近、人用の新しい便秘薬を知りました。粉薬を水に溶かして飲ませるのですが、便が全体に柔らかくなるので、思いっきりいきまなくても、スルッとでるのです。もうすぐ17才になる(娘たちの家にいる)オセロ(去勢オス)と同腹のレグルス(避妊メス)もいきんで吐く、を繰り返していましたが、投薬を始めたら4日目と5日目に「出ましたー!」と報告を受けました。飲んでくれさえしたら、便秘の猫たちの救世主になりそうです。
