今日の一言。
「ヒナ」を拾わないで!。
2023-06-15
これは環境省が毎年獣医師会経由で配布する啓発ポスターの標語です。この時期、いろいろな鳥さんが子育て真っ最中。巣立ったばかりの幼鳥はしばらくの間親鳥に食べ物をもらい、時間をかけて自立していきます。飛ぶのもまだまだへたっぴで、地面に落ちることもあります。親鳥は必ず見ていて、ちゃんとエサを運び食べさせます。地面に落ちたヒナを見つけて「あら、可愛そう。」と拾ってきてしまうと、それは親鳥にとっては「誘拐された!」です。そのままそっとしておきましょう!近くの木の枝に乗せてやるのは次善の策です。もちろん、運が悪ければ猫やカラスに食べられたりすることもあります。猫やカラスも子育て中です・・・。持ち込まれて辛いのは「駆除対象」の鳥のヒナです。助けられません。法律で駆除する(殺す)ように決められています。外来種の場合は日本の在来種より繁殖力が強く在来種滅亡を防ぐために駆除となります。拾ってきた心優しい方に分かりやすく説明し「元いたところに戻してください。」とお伝えするのが精いっぱいです。

腫瘍だと思ったら・・・。
2023-06-03
猫ちゃんです。先日、肩に大きな腫瘍がある、ということで診察となりました。体重、体温、心拍数は大丈夫。次に触診です。確かに硬いものが皮下にあります。どこかに傷がないかなーと触ってみますが見つかりません。小さくても傷跡があれば、皮下膿瘍ではないかと予想できます。元気な雄猫なので、とっても疑わしい。もう一度よーく触ります。ん?奥の方は波動があるような感じです。「針を刺して調べましょう。」ということで21G(ゲージ)のちょっと太めの針をブスッと刺して注射器を引いてみると、黄色い膿が出てきました。「これはケンカ傷ですね。」奥の方にかなりたくさん溜まっています。針では吸いきれません。メスでちょっと切開して膿を出し切り、温めた生理食塩水で3回、傷の中を洗浄。
ガーゼをあてて包帯で身体をグルグル巻きにして終了。膿を出すときはちょっと痛がりましたが、その後は楽になったのか傷の洗浄中はおとなしくしていました。ケンカ後に皮膚の傷は治ったものの、内部で化膿しながら時間がたち、膿を保ったまま皮膚が厚くなったようです。飼い主さんは「腫瘍でなくてよかったー。」エリザベスカラーを装着して抗生物質を10日分処方しました。その後、エリザベスカラー返却時には「すっかり治りました。」ということでした。よかったよかった。

スズメの2回目の子育て。
2023-05-18
今週早々に小さな「チリチリ」という鳴き声が聞こえてきました。日に日に声が大きくなっていて、順調に育っているようです。馬の寝ワラを干すと、すぐに親鳥がやってきて、残っている稲穂から米粒を持っていきます。草や木の葉にイモムシも増えてきました。子スズメの餌は豊富なようです。
昨年、餌の足しになればと炊いたご飯を器に入れて置いておきましたが、全く手をつけませんでした。調べて見たら、デンプンがネチネチしていて発酵してしまうので嫌う、ということでした。ん?昔話の「舌切り雀」はお米で作った糊を舐めたんだよな?と思い出しました。ホント?真偽はいかに。

犬フィラリア症の予防時期になりました。
2023-05-08
ウチは栃木県の北部にあり、犬フィラリア症を広める役割の蚊の出現が4月下旬頃ですので、予防薬という殺虫剤の投与はその1ヶ月後の今月下旬になります。毎月、薬を投与します。蚊が吸血する時、フィラリアの子虫が蚊の口を伝わって犬の筋肉内に入り込みます。その子虫を1か月分まとめて殺すための薬を飲ませるわけです。蚊を見かけたからといって慌てて飲ませる必要はありません。反対に秋になって蚊がいなくなったから投薬やめ、にはなりません。11月上旬の暖かい日に蚊に刺される可能性がありますので、11月下旬のもう寒くて、暖房するような時に今年最後の投薬が必要なのです。錠剤、チュアブル(おやつのように美味しく作ったもの)、がメインですが「忙しくて、忘れちゃう!」という飼い主さんのため?に一度の注射で1年間予防できるというものもあります。

スズメのヒナが誕生しました。
2023-04-27
一昨日、厩舎の屋根の下の巣からチリリチリリという微かな超えが聞こえました。今年初めての雛の誕生です。巣立ちまでは約2週間。親スズメは一生懸命エサを運びます。巣立ち後もしばらくは世話をするので親鳥は大変です。それでも昨年は4回も繁殖していました(普通は2回ほどらしく「えー、また雛の声がする!」とビックリしました。)。今年はいろいろな花の開花が早かったのですが、チョウチョたちはやっとこの頃ひらひら飛んでいます。子スズメの餌はたんぱく質豊富な青虫が多いので、餌が間に合うのか、ちょっと心配です。
