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今日の一言

今日の一言。

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犬フィラリア症の予防時期になりました。

2023-05-08
 ウチは栃木県の北部にあり、犬フィラリア症を広める役割の蚊の出現が4月下旬頃ですので、予防薬という殺虫剤の投与はその1ヶ月後の今月下旬になります。毎月、薬を投与します。蚊が吸血する時、フィラリアの子虫が蚊の口を伝わって犬の筋肉内に入り込みます。その子虫を1か月分まとめて殺すための薬を飲ませるわけです。蚊を見かけたからといって慌てて飲ませる必要はありません。反対に秋になって蚊がいなくなったから投薬やめ、にはなりません。11月上旬の暖かい日に蚊に刺される可能性がありますので、11月下旬のもう寒くて、暖房するような時に今年最後の投薬が必要なのです。錠剤、チュアブル(おやつのように美味しく作ったもの)、がメインですが「忙しくて、忘れちゃう!」という飼い主さんのため?に一度の注射で1年間予防できるというものもあります。

スズメのヒナが誕生しました。

2023-04-27
 一昨日、厩舎の屋根の下の巣からチリリチリリという微かな超えが聞こえました。今年初めての雛の誕生です。巣立ちまでは約2週間。親スズメは一生懸命エサを運びます。巣立ち後もしばらくは世話をするので親鳥は大変です。それでも昨年は4回も繁殖していました(普通は2回ほどらしく「えー、また雛の声がする!」とビックリしました。)。今年はいろいろな花の開花が早かったのですが、チョウチョたちはやっとこの頃ひらひら飛んでいます。子スズメの餌はたんぱく質豊富な青虫が多いので、餌が間に合うのか、ちょっと心配です。

ウサギたちの術後。

2023-04-22
 ナッツの皮下腫瘤は、麻酔をかけて毛刈りをし、皮膚を切開していったら、ニュルニュルと白いものが出てきました。パスツレラ感染症でした。2cmくらいの袋が4つ、くっついて大きな腫瘤になっていました。白い膿を押し出して、すっからかんになった袋も可能な限り摘出しようと皮下組織からはがしていたら、なんと顎の下方3cmくらいのところに、白い小さい歯が1つありました!歯茎ごと、というか顎の骨ごと押されてここまで来た、ようです。始めは傷か腫瘍か今となっては分かりませんが、そこに菌が増殖してこのようなことに。これで、下顎の切歯が1本しかなく、おまけに斜めになっていた理由が分かりました。
 右の耳の下にある腫瘤は独立していたので、次回摘出することにしました。
 クローバーは避妊手術で、子宮と卵巣を摘出しました。右の子宮がボッテリと太くなっていました。子宮蓄膿症でした。巨大な太さになる前でよかったです。乳腺腫瘍は平らに浸潤していましたが、アクロサージで取りきりました。2匹の傷は全て埋没縫合にしました。抗生物質の注射は6日間で終了。抗腫瘍効果を期待して霊芝のサプリを飲ませ続ける予定です。今は2匹とも食欲モリモリ元気です。

動物病院の3K、5Kとは?。

2023-04-08
 3Kは、危険(KIKEN)、汚い(KITANAI)、きつい(KITUI)です。工事現場や清掃作業、屠畜業など不測の事態が起こりやすい職業を紹介する時に使われます。毎年、中学2年生が職場体験に来ます。その時に、動物病院という職場についていろいろ説明するのですが、冒頭の3Kにあと2つのKが加わるんだけど、分かる?と聞きます。みんな「分かりません。」です。
 答えは、臭い(KUSAI)、悲しい(KANASHII)です。
 中学生が抱く動物病院の一般的なイメージは、かわいいワンやニャンを相手にニコニコ笑顔できれいな白衣を着て注射を打つ、というもののようです。
 現実はさにあらず。診察台に乗せられて諦めておとなしくなるコも多いですが、何をされるのかビクビクしているコが自分を守ろうと咬みついたり、引っ掻いたりすることもあるし、暴れた時に尿や便をまき散らすこともあるし、化膿した傷から膿や血が出て顔にかかることもあるし、肛門腺を絞っていて方向が悪いと思いっきり浴びるし、等々意外な惨事が頻発します。
 そして最後のKは、安楽死の時です。たとえば、飼い主さんの手厚いケアでも、高齢で痩せて寝たきりになるとどうしても床ずれができます。全身痛々しい状態になるので、飼い主さん共々、もうゆっくり休ませてあげたい、となります。獣医師に認められた処置ですが、自分の無力が悲しいです。

子猫の結膜炎は早めの治療を!。

2023-04-06
 そろそろ猫の出産シーズンです。当地では、まだ外猫(野良猫含む)が多いので、結膜炎・鼻炎で顔中グシュグシュのチビ猫が診察に来ることがあります。抗生剤の投与や目薬を使って治療しますが、来院時にすでに目の角膜と腫れた結膜が癒着している場合もあります。一度癒着すると治すのは大変です。麻酔をかけて剥がしても、またすぐにくっついてしまいます。剥がした後、再癒着を防ぐために動物用のコンタクトレンズやシリコンなどを入れて、それらの脱落防止のため一時的に(2週間ほど)瞼を縫い合わせる必要があります。視力の回復は重症度によります。結膜が癒着する前に治療を始めるのが大切です。
やまびこ動物病院

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