今日の一言。
いよいよ氷点下に

裂肉歯の威力。
犬・猫の臼歯は尖っていて鋭く、上下を咬み合わせて、獲物の肉を切り取ることができます(9月26日の項参照)。そのおかげで、たまにですが、困ったことが起こります。犬は、小枝や割り箸をガブッと咬んで、バキボキッと折って遊ぶことがあります。その時に、何かのタイミングで上あごの左右の歯の間に、小枝や割り箸がすっぽりはまってしまうことがあるのです。飼い主さんが見ていても、上からだと何が起こったか分かりません。犬が急に頭を振ったり、よだれが出てきたり、フードを食べにくそうにしたり、と「何か変だ。」ということで診察になります。体重・体温測定、聴診後に、「はい、あーんして。」と口を開けてビックリ!「○○がはさまってますねー。」鉗子でしっかりつかんで取ります。
猫の場合は、魚の骨など食べ物がらみです。急に後肢で立ち上がり、両前肢で口を左右からこすったり、バランスくずして、すってんと転げたり、ややしばらく悪戦苦闘します。飼い主さんはびっくり仰天ですが、猫の舌はザラザラしているので、しばらくすると、はずれるようです。慌てた飼い主さんからの電話を受けることがありますが、「治まりました。」と後で連絡が来ます。診察に至った例はありません。

猫は好き勝手。(リクエストにお答えして。)

災害対策。

いつものままで。
師走に入り、何かとイベントがあるかと思います。忘年会、クリスマス、年越し、等々。今日は特別だから、といって、おやつ、チキンの端っこ、天ぷら、等々、を与えないようにしましょう。新年に向かってシャンプー・カットしたし、おめでたい時期でもあるし、ちょっとだけなら、といって、いつもと違う食べ物を与えないように気を付けましょう。
下痢しました、吐いています、という症状でワン・ニャンがげっそり・ぐったりして来ます。いつものフードで腸内細菌がバランスを取っています。違うものが流れてくると腸内細菌はバランスを崩し、悪玉菌が増えて下痢・嘔吐を起こします。出る物が出てしまえば落ち着きますが、自分の免疫力で太刀打ちできなくなったら症状が長引きますので、診察が必要です。でも、まずは、24時間の絶食(水は飲ませます)をしてみましょう。悪玉菌が引っ込みます。
