今日の一言。
しつけ、その3。がまん、を教える。
すわれ、まて、ふせ、を覚えたら、次は「がまん」です。ブラッシング、爪きり、歯磨きを筆頭に、教えておきたいな、と思ったら、教えましょう。
何かをする時に、犬が嫌がってウーっと唸ったり、咬もうとしたら、すかさず「がまん!」と言って頸の後ろをつかんで、制止します。その時に、暴れて反抗する時は、そのまま何もせず、頸の後ろを持ったまま、人はじっとしています。犬が諦めて動かなくなるまで、じっとしています。何も言ってはいけません。黙って、じっとしています。犬がじっとしてちょっとでも動かなくなったら、頸をつかんでいた手の力を抜いて、褒めます。すると、犬はまた「おっ、振りほどいてやろう。」と動き出します。すかさず「がまん。」と言ってちょっと強く頸の後ろをつかみます。大抵3回繰り返すと犬は「がまん」を覚え、「よし。」と言われるまで、その肢勢を維持してじっとしています。
「がまん」を覚えると、名犬。

しつけ、その2。命令は1回だけ。
ここからは犬のしつけになります。すわれ、まて、ふせ、をしっかり教えます。どこでも、どんな時でもこの3つができれば名犬です。
フードをもらう時は自ら進んですわって、まて、が出来るけれど、それ以外の時は、ちょっと待つけれどすぐに立ってしまう、というのはペケです。
人が犬に発する命令は1回。初めて「すわれ。」と言った時、犬は「はあー?」と訳が分からず、人が自分を見てくれているので、嬉しいだけのテンション上がりまくりでピョンピョン跳ね。その時、すかさず黙ったまま、犬の腰に手をあてて、おすわりの形にします。一瞬でいいので、おすわりの形になったら「よし!」という命令を出して、褒めます。初めにドライフードを1個持って、犬の鼻先に近づけて座らせてもOK。「よし!」の後にその1粒のフードを食べさせます。1回の訓練時間は長くても5分。その間に何回も「すわれ」の形を教えます。今日できなくても5分で終わり。明日、仕切り直しです。
よく、「おすわり!」「すわれでしょ!」「おすわりって、言ってるの!」「何ですわらないのっ!」「すわって!」「もう!あんたはダメねえ。」という声かけ連発の方がいらっしゃいますが、これは犬に「んー、いつ座るの?いつでもいいの?座らなくてもいいのかな?このままでいいや。」ということを教えていることになります。座らなくていい、と教えていることに・・・なっています。
「すわれ。」と言ったら、すっとすわる。どこでも何時でも。命令は1回。

しつけ、その1。名前で叱らない。
名前は、そのコが幸せな時だけ呼びます。食餌の時・褒める時だけ名前を呼びます。名前で叱ると、呼ばれたときに「ん?どっち?褒められる?叱られる?」と考える時間を与えてしまいます。叱るときは、「ダメ・コラ・イケナイ・NO」から一つ選んで、家族全員同じ単語で叱ります。隣にいる5才児がビクッとして泣き出すぐらいの迫力で叱ります。チコちゃん(NHKの番組)を叱るイメージです。そうしないと伝わりません。犬も猫も同じです。ただし、一日に投げかける言葉の8割は褒めます。シャワーのように褒め褒めします。ビシッと叱るのは2割です。
幸せな時に名前を呼んでいると、万が一の時に(家から脱走等)名前を呼んだ時に「なに?戻れば何かいいことあるんだ!帰る!」となります。真面目すぎると、叱ることが多くなる傾向がありますので、とにもかくにも褒めましょう!褒めて育てる、が基本です。

脱水に注意。
本格的に暖房が入ると、室内飼育の犬・猫はぬくぬく生活、幸せいっぱい、です。ストーブやファンヒーターの前に陣取って寝たり、こたつの中に入り込んで寝たり、します。
ストーブの前でハアハアと口を開けて、いかにも「暑くてたまらん。」という姿や、こたつから出て来てノビノビーをして、おもむろに水を飲んだりする姿を目にすることがあると思います。
10月19日の項でも書きましたが、飲水量をチェックして、脱水しないように気を付けてやりましょう。

地震対策。
今朝、揺れました。震度4。ウチの犬たちは意外に平気で、パニックになることもありません。さすがに7年前の時は、いつも寝ているケージに飛び込んでいました。へー、教えたわけでもないのに、一番安全だってわかるんだー、と感心したのを覚えています。
地震大国の日本なので、何処にいても地震にあいます。普段から丈夫なケージを用意して、素直に入ることができるようにしておきましょう。初めはケージの中で食事を与え、安心できる場所であることを理解させます。ふかふかのマットを敷いて、リラックスして寝られるようになれば、大丈夫。大きな地震がきてもパニックになって部屋中を走り回ることなく、サッとケージに入り、大人しくしています。
