今日の一言。
虹彩萎縮。
2018-11-21
老齢の犬によく見られる症状です。眼の瞳孔の大きさを変えている膜が虹彩です。眼球の奥に光を感じる網膜があります。網膜に入る光の量を、瞳孔の大きさを変えることで調節しています。年を取ると、この虹彩の動きが衰えて、緩んだままになり、縮んで瞳孔を小さくすることができなくなります。瞳孔は大きいままになり、昼間は光がたくさん網膜に入るので、瞼を閉じ気味にして、まぶしいよー、と眼を細めるようになります。
残念ながら治療法はありません。基本的に犬は視覚の世界より、嗅覚の世界で生きているので不便はありません。食欲・元気さに変化がなければこれでいいのですが、何か他にも異常があるようなら、病気の可能性もありますので診察を受けましょう。
猫の場合も同様です。老齢でというのもありますが、どちらかというと病気の一症状のことが多いので、光への反応が鈍いと思ったらやはり診察を受けましょう。

床ずれ予防。
2018-11-20
猫は身体が柔らかく、体重も少ないので、年を取って痩せても床ずれを起こすことは稀です。いつも寝ているところにふかふかのマットを敷いてやれば大丈夫。
犬の場合、小型犬はケアをしやすく、体位をかえてやりやすいので、床ずれになることはあまりありません。中・大型犬は要注意。寝たきりになって、そのままにしておくと、3日で床ずれができます。骨ばっているところ、特に多いのは、骨盤、大腿骨のところです。体重で圧迫された皮膚が壊死、骨が見えてしまいます。それでも適切なケアをすれば、きれいに治ります。
予防、治療の時に、高額なマットを購入しなくても身近な物で上手にケアできます。荷物の梱包に使うプチプチのシートです。広さは犬の大きさより大きめにします。高さを最低10cmになるまで積みます。大体20~30枚。ホームセンターでロールで購入しても2~3千円くらいです。一番上にペットシーツ、バスタオルを敷いてケアします。汚れてしまったら、一番上の1枚を捨てて、一番下に1枚新しいプチプチを敷きます。体重がうまい具合に分散されて、床ずれの予防、治癒の促進になります。

咬み合わせ。
2018-11-19
犬は、品種改良により姿かたちが様々です。その中で、歯のかみ合わせに注目すると、3つに分けられます。上あごの切歯のすぐ後ろに下あごの切歯があたるシザーズバイトと上あごの切歯が下あごの切歯より前に出ているオーバーバイト、反対に下あごの切歯が上あごの切歯より前に出ているアンダーバイトです。
大方の犬はシザーズバイトですが、牛と戦うブルドッグなどはアンダーバイトがスタンダード(品種標準)です。短頭種は骨格の構造上アンダーバイトが多いです。
オーバーバイトは口吻の長いダックスフントによく見られます。
いずれの咬み合わせでも、お口のケアは同じです。歯磨きをしましょう。

この仔の将来の大きさ。
2018-11-18
犬の場合、おおよその目安があります。生後4か月の時の体重の2倍が成犬になった時の体重、ということです。超小型犬や超大型犬の場合は、あてはまらないこともありますが、だいたいの参考値としてみてください。親が分からない仔犬を保護した時など。切歯の生え変わりが生後4か月なので、判断の参考になると思います。
猫の場合は、品種によってある程度大きさが予想できます。犬ほど大きさに変化(犬は1kg~100kg超まで)はありません。

ペットフードの味。
2018-11-17
以前、ペットフードメーカーさんの勉強会に出席した時に「素材から製造過程まで、人の食品と同じようにして作っています。」というお話を聞きました。ホホー、と思っていたら「では、試食して下さい。」と、さすがに缶詰でしたが、お皿に乗って一人ひとりに渡されました。ウヘーと思いましたが、皆で食べれば怖くない、と食べてみました。アレッ、味はないけれど、いけるのでは?スミマセーン、お醤油あります?とは言いませんでしたが、お醤油をかければ「美味しい」食材でした。
