今日の一言。
皮下脂肪をつける秋。
2022-10-23
ここにきてさすがに朝晩は冷え込むようになりました。来る冬に向かって寒さ対策が必要です。皮下脂肪を付けましょう。食欲の秋です。
でも室内飼育であれば皮下脂肪は少しで大丈夫。お散歩の時に服を着せるのもあり、です。外飼いのワンは、その地の寒さにもよりますが、ゆっくり呼吸している時に肋骨が浮いて見えないくらいの皮下脂肪を付けましょう。フードをいつもより増やし、十分な皮下脂肪がついたら、春までそれを維持する量で調整します。暖かくなったら、フードを少しずつ減らして、呼吸の時に肋骨が少し浮いて見えるくらいまで絞りましょう。

後足が痛い?
2022-09-11
食欲もあるし、元気もある。ただ、お散歩の時に後足を気にして、痛いのか、足を上げてみたり、つま先だけ地面につけて歩いたり、というわんちゃんがちょくちょく来ます。前回の診察時より体重がちょっと増えています。もしかして、おやつをもらっている?とワンに聞くと、小さいジャーキーを少しネ、と答える飼い主さん。骨っこは?と聞くと、歯磨きガムをたまにネ、とのこと。なるほど。
これは、肛門嚢がパンパンに溜まって、歩くと嚢(ふくろ)が引っ張られて
痛いのでは?と思いながらも、後躯の触診をします。大腿部の内外、下肢の内外、踵、後趾(こうし、後ろ足のゆび)と順に診ても問題なし。徐に(おもむろに)尾を持ち上げて肛門の左右をさぐると、どちらの肛門嚢も思った通りパンパンになっています。これは動くと痛いよねー、絞ろうねー。両方ともねっとりした分泌物がたくさん溜まっていました。帰りは尾を上げて足取り軽く歩いて行きました。

前足が痛い!。
2022-09-01
ある日、前足を地面に着けません。3本足で歩いています、というわんちゃんが来ました。診察台で体重、体温、心拍数の測定。問題なし。確かに左前足を挙げたままです。どこか骨折したのかな?と、肩から順番に下の方へ触診しました。両前足とも腫脹なし、傷なし。とすると肉球?足の裏をよーく見てみても分かりません。でも肉球の表面をなでたら、痛がりました。指先に、何かがちょっと引っかかりました。消毒薬の希ヨーチンを塗ったら、キラリンと光りました。棘っぽい。ピンセットでつまんで抜きました。1mmほどの栗のイガでした!このせいで地面に足を着けると痛かったのねー。帰りは4本足で歩いて行きました。

焼き鳥を串ごと食べちゃった!。
2022-08-26
飼い主さんが、焼き鳥を一つだけ食べさせようと思って、わんちゃんの前に差し出したら、ガブッと根元までくわえて、そのままガシガシ噛んで食べてしまった、と来院した猟犬のセッター。竹串の長さは20cmくらいとのこと。それはさすがに便にでないよなー、と手術を考えました。ところが、飼い主さんの次の言葉にビックリ。「いやー、食べたのは3日前なんだわ。」ん?ん?んー?
目の前にいるわんちゃん、とっても元気そう。毎日、朝晩のフードをしっかり食べているとのこと。排便も問題なし、とのこと。「すでに串は便に出ていると思います・・・。」とお話したら「いやー、それならいいんだ。ちょっと心配だったからさ。」「・・・。」よかった、よかった。焼き鳥、美味しかったね。

お団子を串ごと食べちゃった!。
2022-08-25
中型の柴犬くん。飼い主さんから「今、餡子団子を食べていて、欲しそうにしていたから一個だけあげようとして口に近づけたら、串ごとお団子3個食べちゃった。」と電話がありました。んー、串の長さは?と聞いたところ、10cmくらいとのこと。フードを食べさせて、仰向けにして10分、をやってみて下さい、とお話しました。明日になって食欲がない時はお電話下さい、もお伝えしました。翌朝、「食欲がありません。しょんぼりしています。」との連絡。「すぐに来てください。」と言って、手術の準備をしました。竹串はレントゲンに写りません。則、開腹手術になりました。胃を見ると、ツーンとつっぱっています。ありゃー、これは竹串がひかっかっているのねー、とすぐに分かりました。血管がなさそうなツンとしたところをピッとメスで切って、竹串を引き出しました。さすがにお団子3個は消化されたようです。胃に入るタイミングが悪かったのか、長さが問題だったのか・・・。お団子美味しかったね。
