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今日の一言

今日の一言。

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皮脂を守ろう!。

2022-08-10
 正常な皮脂は、皮膚の上に住み着いている常在菌の増殖を防ぐ成分でできています、ということは以前に書きました。フードの食べ過ぎやおやつの与えすぎで皮脂の成分が変化し(脂っぽくなり)、常在菌のエサになって皮膚炎を起こす、ということも書きました。
   今回は、正常な皮脂を守るためのアドバイスです。
 その1、ウェットティッシュで顔(口元、目の周り、耳)や足先、お尻まわりを拭かない。ペット用、顔を拭いても大丈夫、と書いてあるものでも、含まれている成分(アルコールの仲間)で、皮脂が減り、皮膚炎になり易くなります。
  その2、シャンプーの時のお湯の温度は25~30度。人の手の感覚で「ぬるーいというか冷たい」くらい。温水プールくらいというと分かりやすいかも。これ以上の温度だと皮脂が溶けてしまい、皮膚のバリアがなくなって、皮膚炎の元に。さらに、ドライヤーは使わず、タオルドライです。どうしてもしっかり乾かしたい時は冷風で。お散歩から帰ってきて足を洗いたい時は、水で充分です。
 皮脂を守ってカイカイを防ぎましょう!。

太りすぎ?痩せすぎ?。

2022-08-09
 健康で食欲もあって大切に飼われているわん・にゃんは、概ねちょっと太り気味です。幸せ太り!?仔犬・仔猫のころは、どちらかというと痩せ気味だったのにねー。ペットショップでは、小さなケージの中でしか動くことができません。食餌も1日2回。摂取カロリーと消費カロリーがトントンなので、太ってはいません。ところが、新しい家族の元に行くと、ケージより広いお家の中を走り回って遊びます。ショップの店員さんに「食餌は2回でいいですよ。」と言われて、その通りにしていると仔犬も仔猫もヒュルヒュルと痩せてきます。消費カロリーの方が多くなるわけで。
 ワクチン接種で来院した時に「痩せてますねー。」と言うことが良くあります。飼い主さんはビックリ!「小さい時は1日4~5回食餌を与えましょう。」とお話しします。
 太っているか痩せているかを見極めるのに、いい方法があります。これは動物看護師のTさんが教えてくれました。
 まず、左手をグーにします。その甲を右手の指でなぞります。左手の指の骨が段々になっています。骨と骨の間が落ちくぼんでいないし、盛り上がってもいない、という状態を覚えます。次にわん・にゃんの肋骨(脇腹)を頭側からお尻の方へなぞります。自分の指の段々と同じなら適正な体格。肋骨の間が落ちくぼんでいたら痩せすぎ。肋骨が触れない、皮下脂肪の向こうにある、という時は太りすぎ。とっても分かりやすいので、適時やってみてはいかがでしょうか。

行き倒れの仔猫。

2022-08-08
 先日、帰省中の方が道端で仔猫を保護して来院。生後3か月くらいの大きさですが、やせ細ってガリガリです(体重350g)。FVR(猫伝染性鼻気管炎)と猫カリシウイルス感染症で目ヤニがべっとり、口の中には潰瘍が。何とか呼吸している状態でした。ひどい脱水を何とかせねば、とまずは温めた生理食塩水を腹腔内(ふくくうない、お腹の中)にチューッと入れました。血管に点滴用の留置針を入れようとしましたが、脱水がひどく駆血しても血管が怒張(どちょう、ふくれること)しません。いったん皮下注射で補液となりました。
   しばらくすると、腹腔内投与した生食が吸収されたのか、少し動き始めました。抗生物質、抗炎症薬、抗ウイルス薬の注射もしました。口の中にお水を入れたら飲みました。
   ここで気を付けることは、極度の飢餓状態が継続してきたと思われる場合、すぐに高栄養のものを与えると「リフィーディング症候群」という、心不全・意識障害・呼吸不全などを起こすということです。低カロリーのものから始めます。今はいい補助食品があるので助かります。ウチではビオという液体のものを使っています。まずは2ml飲ませました。この日は夜にまた皮下補液、ビオ2ml投与でおしまい。
   翌日はかなり元気になり、ニャーと声が出るようになりました。前足に留置針を入れて点滴開始。ビオも飲ませました。動き回って排尿もあり、何とか生存可能、となりました。栃木県の「負傷動物保護」システムの対象なので、動物愛護センターに無事引き取られました。

歯石取りというより抜歯!?。

2022-08-07
 わん・にゃんも年を取ると、歯石が付いてきます。歯の上に盛り上がるほど歯石が付くと、常に接している頬の粘膜が炎症を起こしてとっても痛くなります。食欲はあるけど、はしはし食べなくなります。また、歯肉自体も炎症を起こし、歯槽膿漏のようになってきます。お口も臭くなってきます。上の奥歯(臼歯)では、炎症が歯根にそって上あごの骨を溶かし眼の下に穴があく眼窩下膿瘍になることもあります。時には、血の混じった鼻水として膿が出てくることもあります。血を見ると飼い主さんは心配になります。血液検査をして麻酔をかけても大丈夫、となれば歯石を取り、歯根が半分以上露出している歯は抜歯、となります。
 麻酔をかける前は、痛いので口の中を見せてくれません。気管チューブを入れて、さあ、見せてね、となります。わんの場合、うーん、歯が見えない。歯石の壁が連なっている、ということが多いです。鉗子でパキッパキッとおおかた取ります。ほぼほぼ歯根が露出。次に超音波スケーラーで根気よく歯石を取って行きます。上下左右、内外ともにきれいになりました。ここからが勝負です。これとこれとこれとこれを抜歯、これとこれは残せるかな、と思案して、取り掛かります。先日は、歯根が半分以上出ていた犬歯を抜歯したら、ぽっかり大きな穴が開き、鼻腔とつながっていました。膿も溜まっています。丁寧に膿を取り、温めた生理食塩水でそーっと洗い、きれいになったところで、穴を塞ぎます。穴のあいた上の歯茎の粘膜を薄く剥がして、下へ引き寄せ、穴にかぶせて歯茎と縫合します。抜糸のために麻酔をかけるのは避けたいので、合成吸収糸(時間の経過とともに組織に吸収される、溶ける糸と呼ばれるもの)を使います。奥歯(臼歯)の場合は、歯根が2本のもの、3本のものがあります。そのままでは、引っぱっても抜けません。歯科用マイクロエンジンのプローブに切削バーを付けて歯を切って歯根を分断し単根にして抜歯します。歯槽骨にはぽっかり2つないし3つの穴が開きます。丸いバーに付け替えて骨の表面を滑らかにしてから頬の粘膜を剥がして穴を塞ぐよう歯茎に縫い付けます。
 術後は、かなり痛いと思うのですが、それまでの方が痛かったのか、すぐにもりもり食べるようになってくれるコが多いです。お口も臭くなくなって、飼い主さんもにっこり。よかった、よかった。歯磨きをしましょうね!

以外に多い?三臓器炎。

2022-08-06
 今年の梅雨は、あっという間に終わり、暑い、ジメジメした日が続きました。そしてこの頃は、帰り梅雨のような前線が発達し各地に大雨を降らせています。人もそうですが、わん・にゃんも体調を崩しがちです。特に、太り気味だったり、おやつをもらっていたりと、常に消化機能に負担をかけている場合は要注意です。急にオエッと吐いて、食欲がパタッとなくなります。口元に好きな食べ物を持って行っても見向きもしない。水を飲んでも吐いてしまう。一大事!となります。
 血液検査をすると白血球数が上がりどこかに炎症が起こっていることがわかります。肝機能を示す酵素の値も高くなっています。レントゲンを撮ると、肝臓、胃・十二指腸のあたりがモヤッと映ります。これは、肝炎、膵炎、胃腸炎、つまり三臓器炎ではないか、となります。肝臓の後ろに胃があり、胃の縁に沿って膵臓があるので、どこかが悪くなると全部に影響がでるわけです。
 ちょっとの間絶食し、点滴で水分補給と強肝剤・抗生物質などを投与。炎症を抑える注射や吐き気を止める注射をします。早めの手当が大切です。こじらせると、特に膵臓の障害が重度になると、最悪、腹膜炎を起こして大変なことに。適正体重の維持、胃腸に負担をかけるおやつをやめるなど気をかけてやりましょう。
やまびこ動物病院
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