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今日の一言

今日の一言。

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瀕死の仔猫。

2021-04-29
  先週、同腹4匹の仔猫が診察に来ました。2匹は体重550gと450g、小さいコが250g、死にそうな仔は190g。FVR(猫伝染性鼻気管炎)のようです。始めの3匹は食欲があるとのことで、2週間効く抗生物質を注射。4匹目は、眼・鼻に膿が付着していて苦しそう。点滴のライン(血管に入れるチューブ)を頚静脈に確保。腹腔内に温めた生理食塩水を5ml投与してから、輸液開始。保温ケージで入院となりました。
 行き倒れ状態の時に、高栄養のものを投与すると体内のミネラルバランスが急激に変化し「リフィーディング症候群」という致死的な状態を引き起こすことがあります。慎重に少しずつ低カロリーのものから始めなければなりません。
 当日は輸液のみで、翌朝から低カロリーの「ビオ」を投与。少しずつ量を増やしていきました。次の日から猫用ミルクの投与開始。何とか生きる方向へ向かったようで、今日の体重は350g。ただ、左目は炎症のため失明。右目の角膜が白濁し、点眼薬を続けています。3時間ごとの哺乳があと2週間は続きそうです。

ヤマカガシに会いました。

2021-04-20
 今日のお昼に、犬たちの散歩に出たら、雑木伐採の所で、立派なヤマカガシに会いました。おおよそ太さ2cm、長さ80cm。犬が来たので、日向ぼっこをしていたところ、慌てて逃げだしたようです。毎年、厩舎にあらわれるコかな、と思いました(爬虫類は嫌いではありません、どちらかと言えば好きです)。
 ヘビが冬眠から醒めたということは、エサとなるカエルも出てきているということです。そうなると、ワン・ニャンに寄生する生き物も活動開始です。
 今年は暖かいので、マダニもすでに活動開始しています。寄生虫をすべて駆逐すると、生態系に(良い・悪い)影響を与えますが、飼育動物については、やはり駆虫は大切だと思います。人獣共通寄生感染虫もいるので、公衆衛生上も駆虫は必要かと思います。しかしながら、悪さをする寄生虫でも完全に駆逐しないほうがいい、という、なかなか難しい問題です。

豚熱が那須塩原市で発生しました。

2021-04-19
 近所で、感染したイノシシの死骸が発見されていたので、心配していました。栃木県には養豚場が30か所以上あり、食卓へおいしい豚肉を供給しています。2018年に岐阜県から始まった豚熱が徐々に感染拡大してきて、農水省は昨年ワクチン接種に踏み切りました。栃木県でも昨年6月からワクチン接種が始まり、秋にはひととおり終わりました。あとは産まれた子豚に接種していけば大丈夫のはず、でしたが、接種後まだ抗体がウイルスを防ぐ量になる前に、子豚に感染してしまったようです。イノシシの侵入を防ぐべく、柵を作ったり、消毒を徹底したりしていたと思うのですが、残念。
豚熱ウイルスは豚とイノシシにしか感染しません。豚とイノシシの細胞の中でしか増殖できないので、人には感染しません。今回全頭殺処分するわけは、人に危険だから、ではなく、養豚業を守るため、です。ワクチン接種をしてあっても畜舎に一度ウイルスが入れば、産まれる子豚が感染し、健康には育ちません。経済的損失が大きくなるので、残念ながら全頭処分となるわけです。

釣り針が刺さった!

2021-04-14
 昨日、肉球に釣り針が刺さったニャンが来ました。夜の間にじゃれて遊んでいたらプスッと刺さってしまったようです。朝、飼い主さんはビックリ!とりあえず、切れるところで針を切って来院されました。話を聞くと、先端に「返し」がある針とのこと。針の先端は肉球の中にあり、切断部を引っ張っても、返しのせいで抜けませんし、痛いです!
 ただでさえとても敏感な肉球、鎮静させなければ、触れません。鎮静剤を注射してウトウトしはじめたのを確認し、ラジオペンチで針の切断部をしっかり掴み、グイッと押して先端を肉球から出します。返しが出てきました!鉗子でつかんでそのまま引っ張って、スッと抜けました。よかったよかった。
 感染予防のため抗生剤を投与して退院しました。

負けるが勝ち。

2021-04-13

 感染しても死亡率が低い病気の場合、いつまでもグズグズブスブスくすぶって、感染が広がって行きます。今までの4種類のコロナ感染でも、よく「風邪って、人に移すと治るよねー。」というくらいでした。

 今回の新型も、基本は同じ。感染してもほとんどの人は無症状か軽症で終わりますが、持病のある人や持病のある高齢者の中には肺炎が重症化する方がいます。この方々を集中してケアすればいいのであって、無症状・軽症の方々の行動を制限するのは意味がないと私は思います。

 新型は、これまでの経過を見ると4~5か月で変異しています。これは、死亡率の低いウイルスの場合、モタモタしていると宿主の免疫ができてきて感染を持続できなくなるので、何とか生き残っていこうということで変異していくわけです。ウイルスとしては当然のことで、いわゆる専門家の方々も十二分に分かっていることです。ということは、国立感染症研究所が昨年5月に「3月末には武漢型は終息していた。」と発表したことを思えば、武漢型が日本に入ってきたのは2019年の11月頃となります。ラグビーワールドカップで日本中、そして世界の富裕層の観光客が日本に来て大盛り上がりの時でした。

 蔓延防止ではなく、もはや蔓延しているわけで、すでにウイルスに負けています。負けを認めて、対策を考えることが今必要なことと思います。

やまびこ動物病院
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