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今日の一言

今日の一言。

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お産は大変。

2021-06-19
 先日、「もう2日間もいきんでいるが、産まれない。」という猫が来ました。室内飼育ですが、ちょっとの隙に脱走したことがあり、気づいたら妊娠していた、とのこと。レントゲン撮影の結果、胎仔は鼻先を胸に向け両前肢を後ろに伸ばした「不正胎勢・後頭位」で、産道の骨盤入り口で動けなくなっていました。いわゆる「難産」です。若い初産の猫なので血液検査で大きな問題なし、でした。でも、いきみ続けて疲れた様子。緊急手術です。器具を滅菌して、即、手術となりました。開腹し、胎仔を引き戻して子宮ごと摘出。残念ながら胎仔はすでに死んでいました。胎仔は1匹だったので、大きく育ち過ぎた、というのも難産の遠因かもしれません。麻酔から醒めた猫ちゃん、半日点滴をしたら、すっかり元気になって、翌日退院となりました。

動物愛護法の改正。

2021-06-10
 今月1日に「動物の愛護及び管理に関する法律」が一部改正されました。主な内容は、繁殖業・販売業にかかわる事柄です。毎年、劣悪な環境で繁殖を強いられる犬猫の問題がニュースになり、悪質な繁殖業者が摘発されてきました。
   これからは、広いケージと1日3時間の運動、年1回の健康診断などが義務付けられました。すぐに対応できない業者のために1年間の猶予がありますが、少しずつでも改善されていけばいいと思います。犬猫を飼いたいと思う一般の人々に関係するのは、購入時の日齢です。今までは生後49日での販売が認められていましたが、今後は生後56日以降となります。それまでは、母親や兄弟姉妹と一緒に育ち、いろいろな経験をしてから新しい飼い主の元へ、となります。これは、親は生後40日までは、仔が何をしても叱りませんが、40日を過ぎると「強く咬んだらダメ!」とか「親が体を舐めている時はじっとして!」などの「しつけ」を始めます。これが生後60日までの大切な20日間というわけです。親のしつけができていると、飼いやすい(問題行動を起こしにくい)、ということです。

色で分かる針の太さ。

2021-05-23
 今年になって、コロナワクチン接種で使われる、薬液の無駄を無くすための押し子のついたシリンジが納品されなくなりました。すべて人のために使う、です。仕方ありません。糖尿病の人が使う、インシュリン用の細い針のシリンジは、納品されました。これはシリンジと針が一体化していて薬液の無駄がありません。ワクチンに使われると、大勢の糖尿病の方々がインシュリン投与できなくなるので、ワクチンへの流用が見送られました。
 テレビを見ていると、ワクチン接種の映像が頻繁にでてきます。最近は、普通のシリンジに細い針を付けて接種している映像が多いようです。なぜ、細い、というのが分かるかというと、針の根元の色、これは「カラーコード」といいますが、世界中で統一された「針の太さを区別するための色」になっています。針の製造会社が各社、独自に色を付けていた時代、針の付け間違いに気づきにくく、現場は納品メーカーが変わると混乱!事故につながることがないよう、統一したそうです。ちなみにテレビで見たのはオレンジ色。25G(ゲージ)の太さです。動物病院でよく使うのは、もうすこし太い23Gで色はディープブルーです。針のゲージは数字が小さいほど太い。大動物では18G、色はピンクです。

命のはかなさ。

2021-05-16
 4月下旬に瀕死で入院した仔猫。保温や輸液やミルク給飼で何とか育ってきて、体重478gまでになりました。よかったよかった、もう少ししたら離乳食の開始ね、と思っていたら、6日の昼、突然死にました。朝5時半と9時のミルク時には普通にしていたのですが、12時のミルクを飲ませようとケージをのぞいたら、すでにこと切れていました。(ずっと鼻水が出ていて、呼吸が大変そうでしたが、仰向けに寝たりして、鼻水と上手に付き合っていました。)
 驚いて見ると、大量の鼻汁が出ていました。窒息したようです。腫れていた左目から一気に鼻腔に流れてきたようです。
 大きくなって動きもよくなり、目がさめるとノビノビをして、とことこ歩いてケージの隅でウンチをしたり、ここまでくれば一安心と思っていた矢先のことでした。

瀕死の仔猫。

2021-04-29
  先週、同腹4匹の仔猫が診察に来ました。2匹は体重550gと450g、小さいコが250g、死にそうな仔は190g。FVR(猫伝染性鼻気管炎)のようです。始めの3匹は食欲があるとのことで、2週間効く抗生物質を注射。4匹目は、眼・鼻に膿が付着していて苦しそう。点滴のライン(血管に入れるチューブ)を頚静脈に確保。腹腔内に温めた生理食塩水を5ml投与してから、輸液開始。保温ケージで入院となりました。
 行き倒れ状態の時に、高栄養のものを投与すると体内のミネラルバランスが急激に変化し「リフィーディング症候群」という致死的な状態を引き起こすことがあります。慎重に少しずつ低カロリーのものから始めなければなりません。
 当日は輸液のみで、翌朝から低カロリーの「ビオ」を投与。少しずつ量を増やしていきました。次の日から猫用ミルクの投与開始。何とか生きる方向へ向かったようで、今日の体重は350g。ただ、左目は炎症のため失明。右目の角膜が白濁し、点眼薬を続けています。3時間ごとの哺乳があと2週間は続きそうです。
やまびこ動物病院
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