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今日の一言

今日の一言。

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皮膚の病気、あれこれの1。

2020-02-26
 痒いの!カイカイ!は分かりやすいです。皮膚は脱毛、出血しているところもある、皮膚が黒ずんでいる、フケフケしている、など症状は様々。順番に調べましょう。順番って何?意外なところで、まずは食べ物です。どんなドライフードを食べていますか?ウェットフードは?おやつは?人の食べ物を与えていますか?から始まります。次に、何時痒がりますか?何時でも?食事の後?季節に連動します?続けて、野生動物に接触しました?(当地は自然豊かな土地なので)、もう一押し、耳と肉球と肛門の皮膚はどうかな?臭います?赤くないですか?年齢は?だいたいこの質問で原因を絞っていきます。
 痒くないのに脱毛!の場合は大抵自分の体のホルモンが関係しています。避妊、去勢をしているかどうか。脱毛の部位はどこか。他の症状は無いか。年齢は?犬の場合犬種は?と調べていきます。
 必ず原因があります。それを突き止めるのが診断です。診断がつけば、治療に移れます。ただし、飼い主さんとの共同作業になります。よろしくお願いします。つづく。

猫の慢性腎不全の治療。

2020-02-25
 3年前までは、慢性腎不全と診断がついたら皮下輸液(注射)に通ってもらうか、自宅で皮下輸液(注射)をするかしかありませんでした。腎臓に働きかける薬がありませんでした。猫も人も大変でした。
そこに3年前、東レさんが腎不全用の薬を作って発売!時を同じくして日本全薬さんがたんぱく質を分解してくれる腸内細菌をカプセルにして発売!ドイツのゾエティス社さんが腎臓の血管拡張剤を発売!昨年「ジジの帰還」のところで書きましたが、ジジはこれらの薬を飲んでいました。
現在、慢性腎不全の猫のみならず犬もこれらの薬で何とか普通の生活を維持しています。もう皮下輸液(注射)はしていません(稀に1日1回少量の皮下輸液が必要なコもいます)。

思い出話、金魚の治療?。

2020-02-24
 かなり前の話です。ウチの周りは林で5分ほど南へ歩くと「千本松牧場」があります。文字通り松が多い地域です。当時は年に2回ほど、ヘリコプターによる「マツクイムシ」駆除のための薬剤空中散布が行われていました。事前に回覧板が回ってきて、注意を呼び掛けていました。洗濯物を干さない、窓を閉める等々。その日は早朝からバラバラバラとヘリコプターの音がします。
 ヘリコプターの音がしなくなったので、外へ出てビックリ!縁側に置いてあった金魚の水槽に金魚がいないのです!プラスチックのメッシュの蓋をしてあったので、蓋をはずしてまたビックリ!金魚がみんな浮いています!横になってパクパクしています・・・。空中散布の薬剤が風に乗って水槽に入ったようです。間に合うかなーと思いながらも、診察室へすっ飛んで行って、強肝剤やビタミン剤をかき集め、次から次へと水槽へ薬液を落としました。十数本入れたでしょうか。10分ほどすると横になっていた金魚たちがふらふらしながらも泳ぎだしました。30分で元通り元気になりました。
 ほー、薬って金魚にも効くんだ、と確認した次第です。

猫の日!。

2020-02-22
 今日は2020.02.22ということで「にゃおにゃおーにゃんにゃんにゃん」。
 栃木県は2月を「正しい猫の飼い方 推進月間」とし、猫を飼うなら4Sで、と啓蒙しています。
S1 飼養頭数のコントロール(避妊去勢手術をしましよう)
S2 終生飼養(命を終えるまで愛情と責任を持って)
S3 所有者表示(首輪に迷子札、マイクロチップ)
S4 室内飼養(交通事故・感染症・近隣とのトラブルを防ぐ等)
 室内飼育であっても災害時の避難や窓の閉め忘れなどで外へ出ることを想定し、迷子札やマイクロチップを推奨しています。自然豊かな栃木でも室内飼育ということです。ウチも山林の中なので自由に行動させていましたが、交通事故に遭ったり、ケンカして怪我したり、お隣の家へ入って、そのお宅の猫ちゃんたちのご飯を食べたり(食べ過ぎてお腹をこわしたり)、といろいろあって、猫ハウスを導入しました。猫ハウスの5匹は体調もよく、すこぶる元気です。

小学校のふれあい授業へ行ってきました。

2020-02-21
 那須塩原市の関谷小学校1年生です。ウチの白うさぎのフロプシーも出動しました。獣医師会で作ったCDでうさぎの勉強を済ませてくれていたので、うさぎを抱っこしたり、聴診器で心音を聞いたり、たっぷり時間をとって触れ合うことができました。はじめは怖がっていた児童も、最後はバスタオルにくるんで抱っこしていました。
 聴診では、まず大人(私)の心音を心音計で聞いてもらいます。次に児童1名に前へ来てもらって心音を聞きました。いよいようさぎの心音です。フロプシーの心音が心音計から聞こえると、その速さにみんなビックリ!そして、これがひとつの山場ですが、ウサギのぬいぐるみを見せて、心音が聞こえると思う人はいるかな、と問います。ハーイと手を挙げた子が数名いました。これは、どこの小学校でも同じです。ぬいぐるみに心音計のマイクをあてても音は聞こえません。心臓が動いているから生きているんだね、自分で聞いてみよう!と進めていきます。素直な1年生ならではの授業です。命を体感した経験を忘れないでね、といつも思います。
やまびこ動物病院

〒329-2806
栃木県那須塩原市横林153-77
TEL.0287-35-4356
FAX.0287-34-1027
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