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今日の一言

今日の一言。

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涙やけ。

2020-02-20
 涙が目からあふれて目頭から流れ落ち、被毛が茶色くなることがあります。瞼の炎症や結膜炎などが原因になることが多いですが、生まれつき下瞼が内側に巻いていたり(眼瞼内反症)と、なり易いコもいます。
 涙は上下瞼の縁にある分泌腺や瞬膜腺から出て、角膜の表面を潤しています。そして目頭の下瞼にある鼻涙管から鼻に抜けます。この鼻涙管が狭くなったり、詰まると涙があふれてくるのです。眼瞼内反症の場合は、鼻涙管の開口部が内側に巻いていて、涙が流れ込めずにあふれてしまいます。重度の時は手術で内反を治します。軽度なら、毎日ホウ酸水で拭いてやればかなり着色が抑えられます。
 炎症が原因の場合、治癒後に涙やけが治ることもれば、鼻涙管が狭くなったままゆえ、目の下が茶色っぽくなる場合もあります。

緑内障。

2020-02-19
 人と同じで、何らかの原因により眼圧が上がって、視神経が圧迫されて、放置すると失明する病気です。白内障になる猫はとても稀ですが、緑内障は犬も猫もなります。犬は遺伝的なものが多いような感じです。猫は外傷後になることが多いようです。
 飼い主さんが気づくのは、目の表面の透明な角膜が全体にうっすら白っぽく(ガラスに、は-っと息を吹きかけたときのよう)なった時です。この状態はすでに眼圧が上がって、角膜が変性しかかった時です。すみやかに点滴や点眼液で眼圧を下げれば角膜の白濁はもとに戻ることもあります。
 遺伝的な場合は終生点眼が必要になります。点眼で眼圧のコントロールが難しくなると、眼球摘出等の処置となります(眼圧が高いと痛みが伴うので)。犬の場合、周囲の世界を嗅覚で認識しているそうなので、遺伝的な場合には両視力を失うこともありますが、ほとんど不自由なく生活できます。猫は、外傷後が多いので片目の失明であれば普通に生活できます。

犬の白内障。

2020-02-18
 白内障は、目の中にあるレンズの形をした透明な水晶体が老化によって、だんだん白く濁ってくる病気です。水晶体の中にある、本来は小さなたんぱく質が老化によって変性・凝集して「濁り」となるようです。
 人と同じく犬も老化によって白内障になります。ウチのライラも13才になり、白内障が進んできました。光の明暗は分かるようですが、小さいものや細いものは見えないようです。日差しの強い日に散歩に行くと、木の影に私が入った時に、ドンとぶつかってきます。見えてないんだ、と改めて実感します。犬も歩けば人に当たる・・・。
   治療ではありませんが、目に良いといわれる「ミルトジェノール」という成分の入ったサプリメントを飲ませています。このサプリメントには他にも老犬によさそうなものが入っているので、目は現状維持ですが、全体的に元気になった気がします。

眼科検診に行ってきました。

2020-02-17
 私です。昨年10月の診察から4か月経ち、6月に左目の網膜前膜の手術をした後の網膜の状態を診ました。ほとんど元の状態に戻っていました。前膜に引っ張られて浮き上がっていた網膜が時間の経過とともに本当に治っていくのだなあ、と感慨深かったです。
 しかし、手術に邪魔な水晶体を人工レンズにしたので、視力は落ちました。人工レンズの厚さは変わらないので仕方ありません。いいこともありました。老眼鏡なしで新聞を読めるようになりました。遠くは今まで通り右目で良く見えるので問題なし(1km先の信号機の色が分かります)。次回は半年後です。

抗体価が低かった!時。

2020-02-16
 病原体の攻撃に太刀打ちできないということが分かったわけです。しかし、発症しても投薬で治療できる病気であれば、心配はありません。悩むのは死亡率の高いジステンパーウイルスやパルボウイルスに関してです。この2つの抗体価が低い時は、飼い主さんと熟考します。今、家の周りでジステンパーやパルボに感染して犬がどんどん死んでいるという状況ではない、のであれば慌てなくても大丈夫。危険な場所へ行かない(多くの犬がお散歩する公園、全国から来た子犬を販売するお店やトリミング店)、旅行に同行させない等、日常生活の中で気をつけます。
 やはり抗体価を上げておきたい場合は、アレルギー反応が出た5種混合、7種混合、9種混合という多価ワクチンではなく、2種(ジステンパー・パルボ)や1種(ジステンパー、レプトスピラ)を検討します。アレルギー反応が出ないよう体調を整える、抗アレルギー薬を事前投与するなど対策を考えます。
やまびこ動物病院

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