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今日の一言

今日の一言。

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肛門嚢の絞り方。

2019-06-23
 昨年10月9日に肛門腺について書きましたが、肛門嚢が自壊して血が出る前に、絞ってやりましょう。犬にも猫にもあります。肛門を時計に見立てた時、右は4時、左は8時の位置にあります。横から見ると、肛門から2cm位奥の斜め下です。
絞る時は必ず誰かに犬・猫の頭と身体を押さえてもらって下さい。嫌がって動くコがほとんどです。小型犬や猫ならば、肛門を中心にティッシュを広げて当てます。尻尾を片方の手で真上に持ち上げます。すると肛門嚢の導管(袋から続く外へ出る管)が直腸の奥へ向いていたものが、外へ向きます。もう片方の手の親指と人差し指をティッシュの上から左右の肛門嚢のあたりに当て、指同士がくっつくくらいの気持ちでグッと絞ります。ブシュブシュと肛門嚢の中身の液体がティッシュに付きます。次に手を替えて、ティッシュも替えて絞ります。最後は臭い消しのスプレーをシュッ、でさっぱりします。
 くれぐれも「出るかな?ホントに出るのかな?」と覗き込んでやらないように。顔に浴びます。魚の脂が腐ったような臭いが・・・。

楽しいドライブ!に注意!。

2019-06-22

 梅雨の晴れ間に愛犬とドライブ、楽しいですね!時々、車の窓から顔を出して外を見ているワンを見かけます。結構なスピードで走っている時は、ちょっと心配になります。進行方向に顔を向けていると、どうしても風があたります。風圧で瞬きが遅れがちになり、風と一緒に飛んできた塵が角膜に傷をつけてしまうのです。ドライブのあとに、なんだか眼をシバシバさせていたり、前あしで顔をこすったりしている時は、角膜炎や結膜炎かもしれません。ドライブ中に窓から顔を出していた時は、帰ってきたらまず、ぬるま湯で眼を洗いましょう。次の朝、目ヤニが出ていたら、診察を受けましょう。

 そして、窓から顔を出さないでドライブしましょう。

梅雨寒。

2019-06-19

 昼間は暑くても雨が降りだして地面が冷えると、夜にはスーッとしてきます。サマーカットにしているワン・ニャンが、小さく丸く縮こまって寝ている時は、もしかしたら寒いのかもしれません。身体がすっぽり入るような寝床があるといいですね。

 また、外へ自由に出歩くニャンの場合、雨に濡れて帰ってきたら、乾いたタオルでしっかり拭いてやりましょう。普段から毛繕いを手抜きしているコは特に気を付けましょう。この時期、意外に風邪をひいてくるコが多くなります。

ヒゲ(触毛)の役割。

2019-06-18

 猫の場合はよく知られています。顔にあるたくさんのヒゲの先端を仮想の線でつないでいくと丸くなって、猫は自分が通り抜けられるかどうかヒゲの感覚で分かる、というものです。鼻の近くのヒゲは前方へグッと張り出すこともできるので、夜でも物にぶつからずに歩くことができます。すごいですね。

 犬の場合も同じですが、どちらかと言えば「嗅覚」のほうが優先するようで、ウチの犬たちは、小枝や蔓が張り巡っている藪の中へしゃにむに頭を突っ込んで、無理くり通り抜けています。

 ヒゲの仕組み:皮膚の中の毛包部周囲に血液が溜まる袋のようなものがあり、そこに三叉神経が伸びていて、ヒゲが動くと血液の袋が動き、神経を刺激して、敏感に感じることができるようになっています。頭部にしか生えていません。眼の上、頬、口吻、喉の下などです。愛犬・愛猫の顔をじっくり観察してみましょう。

目ヤニ(眼脂)のいろいろ。

2019-06-17

 眼頭に黒い目ヤニが溜まることがあります。これは眼に入った小さなゴミの塊です。空気中の小さな塵が涙の成分と一緒になって、眼頭の内側に開いている鼻涙管へ向かって流れます。液体の涙は鼻に抜けますが、ゴミの塊は眼頭に残ってしまうのです。心配のない目ヤニです。気が付いたらそーっとティッシュで取ってやればOKです。くれぐれも、ウェットティッシュで拭かないように!(以前書きましたが、結膜炎になってしまいます。)

 眼の縁に黄白色のネチッとした目ヤニが付いたり、トローッとした白っぽい目ヤニが眼の表面に付いている時は、眼に炎症がある時です。結膜炎や東洋眼虫の感染などです。ドライアイ(乾燥性角結膜炎)のこともあります。診察で原因に応じた投薬が必要になります。

やまびこ動物病院

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