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今日の一言

今日の一言。

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イノシシ猟の犬。

2019-01-09

 当地は林と近くに田畑がある農村部です。塩原の山には鹿・猿・猪・カモシカ・熊などがいます。里の作物の味を覚えた動物は、危険を冒しても人里へ出てきます。車にぶつかったり、檻にかかったり・・・。

 作物の被害が多いと、猟友会に要請がいきます。けなげな犬たちは、自分よりはるかに大きい猪にもひるむことなく、向かって行きます。本当は、吠えながら追いつめて、飼い主が来るまで猪をその場に留めておくのが犬の仕事です。ところが、血気盛んな若い犬は、何と、猪にとびかかってしまいます。そして、猪の牙にひっかけられて、肢やお腹に大ケガをして、病院に来ます。

 全身麻酔で全身の傷を確認し、毛刈り、消毒、筋肉や皮膚の縫合をします。10日もすると傷が治り、抜糸。するとまたすぐに猟へ。経験を積んで、だんだん優秀な猟犬になるのです。ホントに偉いものだと思います。一度飼い主さんに「猪を怖がるようにならないのですか?」と聞いたことがあります。答えは「猪より俺の方が怖いんだわ。」でした!。

ボタン鍋。

2019-01-08

 寒い夜には鍋がいいですね。猪の肉は、お皿にきれいに盛り付けられた様子が花のボタン(赤と白できれい)のようで、ボタン鍋と言われています。また、山鯨(やまくじら)とも言われます。

 最近、野生動物の肉をフランス語でジビエという事から、ジビエ料理が広がってきました。少し硬かったり少しクセがあったりしますが、猪、鹿、熊、山鳥などいろいろ食べられています。

 一つ気を付けなければならないのは、必ずしっかり加熱して食すことです。新鮮だからといって生レバー(肝臓)を刺身で食べると・・・E型肝炎ウイルスに感染して大変なことになります。猪、鹿で発症事例があります。劇症型になると死亡例もあります。このウイルスは野生動物では発症せず(不顕性感染)、人の肝臓に入ると発症します。ワクチンはありません。

食餌の回数。

2019-01-06

 離乳直後の仔犬、仔猫の時は、1日に5~6回と少量頻回が基本です。月齢ごとに回数を減らし、生後6か月を過ぎたら1日2回でOKです。ニャンの場合、1日の総量が分かれば(把握できれば)、ちょこちょこ食べでもOKです。

 成獣時代は1日2回を維持します。ワンの場合、時に1日1食という飼い主さんがいますが、1日量をドンと胃に入れると、胃拡張・胃捻転が起こりやすくなります。フードで重くなった胃が重力で垂れ下がり、胃の入出口(噴門部・幽門部)が伸びて動きが悪くなると胃拡張、何かの拍子に(走る、ジャンプするなど)振り子のように揺れてくるっと捻じれると胃捻転になります。生死にかかわります。以前にも書きましたが、腹2分目、です。

 老齢になると、胃の周りの様々な膜がゆるんで伸びてきます。1日2回の量で、胃拡張・胃捻転が起こりやすくなります。13才を過ぎたら、幼齢時のように1日4~5回に分けて食べさせるのも予防になります。

猪の病気。

2019-01-05

 新しい年になりました。亥年にちなみ、今、岐阜県で発生が食い止められずに畜産関係者が戦々恐々としている「豚コレラ」についてです。以前に書きましたが、ウイルスは感染する宿主が限られています。「豚コレラ」ウイルスは豚と近縁の猪も感染します。人には感染しません。今回の発生は野生の猪から養豚場へ感染が広がりました。致死率が高く、経済的損失が大きいので、国を挙げて(農水省が先頭になって)防疫に努めてきた病気です。有効なワクチンがあるので、全国で豚にワクチンを接種し、感染豚が出なくなったところからワクチン接種をやめ、2007年にやっと「清浄国」になっていました。

 今の所は岐阜県の中だけで納まっているので、全国でワクチン接種をするかどうかの議論にはなっていないようですが、農水省の判断に注目です。

 実は、中国では「アフリカ豚コレラ」という別のウイルス病が猛威を振るっています。これにはワクチンがないので、万が一日本に入ってきたらと想像するだけで・・・恐ろしい。もちろん人には感染しません。

 

交通事故に注意。

2018-12-26

 今年も残すところあと5日になりました。帰省ラッシュが始まる28日夜から年明け3日までは、交通事故に要注意です。特に、ニャン達。帰省してきた方々は普段通らない道を運転しています。この辺は猫が多いとか、ここは農家さんの老犬が昼寝しているかも、という日常を知る由もありません。

 飼い主が気を付けて、ニャンは、なるべく外に出さない、ワンは、繋いでおくなど注意が必要です。

 同じ理由で、夜のワンのお散歩も反射板をしっかり付けるなど対策をとりましょう。

やまびこ動物病院

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