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今日の一言

今日の一言。

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身体の表面に寄生するもの。

2018-10-25
 ノミ、マダニ成虫は肉眼でもはっきり見えます。マダニの卵から孵化したばかりの稚ダニはとっても小さいので(1㎜以下)よーく見ないと分かりません。血を吸うとやっと黒ゴマくらいの大きさになります。今の時期、要注意です。ノミ・マダニとも人の血も吸います。
 耳の中に寄生するミミヒゼンダニもよーく見ないと分かりません。黒い耳垢を顕微鏡で見て、オオッ!元気に動いているなー、と見つけます。血を吸って、その糞が黒いのです。とっても痒がります。人には寄生しません。
 犬シラミは血を吸います。毛の間をかき分けて探すと、モジモジ動く2㎜の小さい生き物が見つかります。毛に卵を産み付けます。とても痒がります。人・猫には寄生しません(人には人シラミが寄生します)。
 ハジラミは血を吸いません。皮膚の上を歩き回って、フケを食べています。チマチマ動くので、やはり痒がります。犬・猫のハジラミは人に寄生しません。
 ツメダニも皮膚の上で這いまわります。フケを食べます。身体が粉々のフケだらけになります。痒がります。人にもたまに移ります。

注射の打ち方。

2018-10-24
薬液の種類によって、どのように打つかが決まります。
筋肉注射 :文字通り筋肉内に薬液を入れます。普通は大きな筋肉に打ちます。
      犬・猫なら大腿部が一般的です。馬は頸部に打つこともあります。
      抗生物質など。
皮下注射 :皮膚と筋肉の間の「皮下」に薬液を入れます。皮膚をつまみあげて、
      針先を皮膚の下へ入れ、筋肉とのすきまに薬液を入れます。
      ワクチンなど。
静脈内注射:筋肉や皮下に入れると痛みや組織損傷を起こす薬液は血管内に入れます。
      また、嘔吐が続いて口から食べられない時に、少しずつ水分・栄養剤を
      点滴する時も静脈内輸液をします。一般的には皮膚表面から見え、
      できるだけ太い静脈へ入れます。

瞬膜。

2018-10-23
 犬・猫には上下の瞼の他に「瞬膜」という瞼があります。「第三眼瞼」とも言います。目がしらの内側にあって、普段は見えません。眼の表面の角膜が傷ついたりすると瞬膜が出て来て「眼が白くなっちゃったー!」と慌てる方もいます。また、寝起きで半開きの眼のときに、瞬膜が少しでていて、やはりビックリすることもあります。身体の具合が悪い時も瞬膜が出てきたりします。瞬膜には「瞬膜腺」という分泌腺があり、これがポコッと目がしらに出てくることがあり、赤い小さい丸い腺なので「チェリーアイ」という病名がついています。自然に引っ込むこともありますが、大抵は手術で治します。

鎖骨のあるなしの話。

2018-10-22
 鎖骨は、上腕と身体をつなげる役割をしています。鎖骨がある動物は、人を含めて両前肢を横へ広げることができます。退化して小さい鎖骨しかない場合でも筋肉の付き方は残っているので、クマ・ネコなどは物を抱えることができます。木に登れます。鎖骨がない動物の場合は、上腕と身体は筋肉だけでつながっています。前肢は、前後の動きはできても横に大きく広がりません。例えば、犬です。オモチャを上手に抱えてかじっているように見えますが、実際は押さえている感じです。木に登れません。フローリングですべって前肢が横に広がると筋肉を傷めることになります。

ブラッシングのすすめ。

2018-10-21
 犬・猫に限りませんが、秋のこの時期は換毛期です。厳しい冬に備えるために冬毛が出てきます。今までの毛が抜けますので、ブラッシングをして手伝ってやりましょう。特に猫はせっせと毛繕いをしますので、人がブラシをかけてやることで、毛球症予防になります。シニア期になると換毛に時間がかかったり、換毛期がずれてきたりします。小さな毛玉ができることもあります。皮膚の健康のためにもブラッシングで血行を良くしてやりましょう。「外から帰ってきたらブラッシング」を習慣づけておくと、草の実やマダニを家に持ち込まなくて済みます。
やまびこ動物病院

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