今日の一言
今日の一言。
老猫の食欲不振の原因その1。
2022-01-22
猫ハウスのオセロ(去勢オス、13才、白黒)が最近、朝晩のフードを残すようになりました。半分くらい残すことも。若い時は、太りすぎ!というほど食べていたので、いくら年を取ったとはいえ、何かおかしい、と思い、血液検査とレントゲン撮影をしました。血液検査の結果は異常なしでした。レントゲン撮影の結果は、変形性脊椎症と肘関節炎でした。第七腰椎と仙椎が増生した骨組織でくっついていました。肘関節も同じく、上腕骨と橈骨尺骨に小さな骨増生ができていて関節全体がゴツゴツしていました。これは痛い。しかし、オセロは若い時に左後肢を骨折しているので、ウチへ戻って来た時から関節炎予防のためのサプリメントを飲んでいます。でももう、サプリメントでは無理なのかもしれません。とりあえず鎮痛剤を注射しました。あとは、食餌の時、フードの入った器を高くして、頚を下げなくても食べられるように対策を取りました。その日の夕食はほとんど残さないで食べました。
獣医師会による猫の不妊手術推進キャンペーン!
2022-01-09
4日から診療が始まりました。猫ちゃんの発情時期なので、避妊・去勢手術が多くなります。栃木県獣医師会では、1月2月に手術した飼い主さんに葉書を出してもらい、抽選に当たればギフトカードを送るという不妊手術推進キャンペーンを実施しています。雄雌合わせて200頭まで、となります。獣医師会会員の動物病院での取り扱いとなります。
今年は寅年。ウチの赤トラの「エール」、だいぶ大きくなりました。1才の頃は黒トラの「リアス」と同じくらいだったのが、今ではリアスを追い越して、黒猫「ジジ」と同じくらいになりました。体重4、2kgです。
今年もよろしくお願いいたします。
年を取ったら定期健診!しましょう。
2021-12-25
若いうちは、何を食べても大丈夫、旅行(長距離の移動)に連れて行っても大丈夫、ドッグランで一緒に走って、ボールを取ってこい!をしてワーイ楽しい!という生活が普通です。でも7才を過ぎると、身体のアチコチにガタが来ます。ワンニャンは、とことん具合が悪くなるまで「元気」を装います。ほんのちょっとした行動の変化に気づけるかどうかが「カギ」です。
たとえば、水を飲む量が増えたような気がする(肝臓・腎臓・ホルモン系の病気)、ジャンプしなくなった(関節炎・変形性脊椎症など)、食べる速さが遅くなった(歯周炎・のどの病気など)、たまにケホケホと咳のようなものをする(肺・心臓の病気など)があります。人も同じですが、早期発見、早期治療が大切です。今年もあと1週間となりました。どうぞ良いお年をお迎えください。
高齢になってからの生殖器疾患。
2021-12-01
ご長寿のワンたちが増えました。適切なフード、適度な運動など飼い主さんが愛情をそそいで育てていることが分かります。優しい飼い主さんの中には、子犬の時期に「手術するのは、可愛そう。」「自然のままに。」という方がいます。そうして去勢・避妊をせずに高齢になり、生殖器の疾患で受診となるコがでてきます。オスの場合は、精巣腫瘍、前立腺腫瘍、前立腺膿瘍、肛門周囲腺腫が主なものです。メスの場合は卵巣・子宮の腫瘍、子宮蓄膿症です。
基本的には手術となります。13才以上でも血液検査などで大きな問題がなく、元気食欲ありならば、飼い主さんと相談し、手術することが多いです。しかし、高齢になると、心臓疾患、肝臓疾患などを抱えているコも多いので、すぐに手術にふみきれない場合もありますし、手術断念のこともあります。
先日は、高齢中型犬のオスでしたが、片方の精巣がソフトボールくらいになり、皮膚が破れて出血、血液検査で問題なく、手術をし無事退院しました。そうかと思えば、子宮蓄膿症の高齢中型のメスで心臓疾患と腎不全を抱えたコは、とても手術に踏みきれず、補液をしながら経過をみている状態です。
子犬のうちに去勢・避妊を済ませましょう!。
早く見つけたい口蓋裂。
2021-11-28
生まれながらに口の中の上あごに穴のあいているワンニャンがいます。穴の大きさによって、症状はさまざまです。小さい穴なら何とか哺乳ができ、よくクシャミをするなあ、くらいで済みます。中くらいだと、哺乳時に時々ミルクが鼻から出て来て、何か変だぞーと気づきます。大きな穴だと哺乳のたびに鼻からミルクが出て、むせたり誤嚥性肺炎を起こしたりして、なかなか育ちません。できるだけ早く手術で穴を塞いでやる必要があります。
成長度合いを見て実施しますが、ニャンの場合、舌の表面がザラザラしているので、縫合糸を切ってしまうことがあり、2~3回手術をすることがあります。穴が塞がると、とっても元気になり、すくすく育ちます。
頻繁にクシュンクシュンしているコは口腔内のチェックも忘れずに!。