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今日の一言

今日の一言。

皮膚病とおやつの関係とは?

2024-05-25
 先日、全身カイカイ、カユイヨーというワンが来ました。体形はポッチャリ、皮膚は赤く、痒くて自分で噛んで傷になっているところもあります。耳の中も痒いとのことで、見ると耳道が赤く腫れています。耳道内の黒い耳垢を検査すると脂肪が大好きなマラセチア菌がたくさんいました。皮膚検査も同じく。治療薬の話の前に、飼い主さんに食べ物の聞き取りをします。まず、主食のドライフード、これは量が問題のようです。次に「おやつ」です。「えーっと、鶏肉、ササミね、それと骨っこ、干芋、ビスケット、あと、そうそうジャーキー、小さいやつ、人の食べるものはあげないわ。」とのこと。「んー、このコが1日に食べるおやつ、けっこうな量ですねー。」とお話して、例の皮脂のバリアの話をしました(痩せているコの皮脂は皮膚の常在菌の繁殖を抑える、太っているコの皮脂は常在菌の餌になる)。飼い主さんは大層驚いていました。ドライフードの量を体重×10gにして、おやつは全部やめて、3週間がんばってもらうことになりました。
もちろん、傷には抗生物質を処方しました。さて、予定どおり3週間後の診察では、体重がかなり減って、皮膚・耳は見違えるようにきれいになりました。「ほんとに大変だったけど、このコもガマン、私もガマンしたわ。痩せたらお散歩が好きになったのよー。食べ物って大切ね!」よかったよかった。
やまびこ動物病院

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