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今日の一言

今日の一言。

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地域ネコにも補助金がでます!。

2024-06-28
 今年度から那須塩原市が「地域ネコ」にも去勢避妊手術費の助成金を出すことになりました。「地域ネコ」とは外で暮らしているネコで、住民が定期的に餌を与えているネコをいいます。助成金の申請には術後も餌やりを継続します、という誓約書を提出します。手術済みの目印に、できるだけ耳のV字カットをするように、ということです(強制ではないということです)。
 餌を与えてるだけだと、あちこちからネコが集まってきてオスメスが出会い、仔猫が生まれて、あっという間に大所帯!になります。そうなると近隣への迷惑行為が増え(庭に入り込んで排泄をする、夜中に大きな声で鳴くなど)、健全な住民生活が乱されます。去勢避妊手術をすることで、そのネコ一代限りの生を全うさせつつ、長期的にみれば外ネコの数を減らしていこう、ということです。
 しかし母猫は捕まらない、という場合が多いのも事実です。餌を与える時は、近い将来に捕獲して手術を受けさせる、という意識を持っていないと、いつまでも仔猫が生まれ続けてしまいます。餌やりにも覚悟が必要ですね!

皮膚病とおやつの関係とは?

2024-05-25
 先日、全身カイカイ、カユイヨーというワンが来ました。体形はポッチャリ、皮膚は赤く、痒くて自分で噛んで傷になっているところもあります。耳の中も痒いとのことで、見ると耳道が赤く腫れています。耳道内の黒い耳垢を検査すると脂肪が大好きなマラセチア菌がたくさんいました。皮膚検査も同じく。治療薬の話の前に、飼い主さんに食べ物の聞き取りをします。まず、主食のドライフード、これは量が問題のようです。次に「おやつ」です。「えーっと、鶏肉、ササミね、それと骨っこ、干芋、ビスケット、あと、そうそうジャーキー、小さいやつ、人の食べるものはあげないわ。」とのこと。「んー、このコが1日に食べるおやつ、けっこうな量ですねー。」とお話して、例の皮脂のバリアの話をしました(痩せているコの皮脂は皮膚の常在菌の繁殖を抑える、太っているコの皮脂は常在菌の餌になる)。飼い主さんは大層驚いていました。ドライフードの量を体重×10gにして、おやつは全部やめて、3週間がんばってもらうことになりました。
もちろん、傷には抗生物質を処方しました。さて、予定どおり3週間後の診察では、体重がかなり減って、皮膚・耳は見違えるようにきれいになりました。「ほんとに大変だったけど、このコもガマン、私もガマンしたわ。痩せたらお散歩が好きになったのよー。食べ物って大切ね!」よかったよかった。

外部寄生虫対策の時期になりました!。

2024-04-30
 今年の3月は昼間の気温が高い日が多かったので、マダニの活動が例年より早いようです。先日はワンの目の縁に食いついたマダニを取りました。外へ出るニャンも耳の縁などに付くことがあります。草丈が伸びてくると葉っぱの裏側にマダニが待機していて、動物が通ると飛び移ります。駆虫薬を付けていれば、薬剤に接触してマダニは死にます。飲むタイプの駆虫薬では、皮膚に食い付いて血を吸えばマダニは死にます。マダニはいくつか人にも病原性のあるウイルスを持っていることがあるので、駆虫は大切です。マダニは食い付く相手を選びません。血を吸えれば、犬でも猫でも人でも馬でも(先日ウチのポニーの頚に食い付いていました!)いいのです。10月末までしっかり駆虫しましょう!

捕獲作戦大成功!

2024-03-20
 昨日の朝、野良ちゃんが「ちゅーる下さいニャン。」と姿を現したので、捕獲ケージをセットして待つこと数分。あれっ、ちゅーるを食べて出てきました・・・。失敗です。ケージを確認すると戸がパタンと降りないように押さえている棒がまだ2mmほど長かったようです。野良ちゃんは「おかわり下さいニャン。」と数メートル先で待っています。あらっ、まだ欲しいのね、待っててね、と再挑戦。ケージの奥にぶら下げている器の中に再びちゅーるを入れ、今度は戸の縁すれすれに棒をセット。警戒されないように姿を隠して、と後ろを向いて歩きだしたら後ろでガタッと音がしました。野良ちゃんがケージの中でシャーシャー言って怒っています。そりゃそうだ。ゴメンゴメンと言いつつケージを持ち上げようとしたら、中からバシッと手が出てあやうく引っ掻かれそうになりました。さすが野良ちゃんです。2人がかりでそーっと運びました。無事、避妊手術終了し、ワクチンも打って夕方放したら、一目散に走って行きました。一件落着。

野良猫捕獲作戦!。

2024-03-11
 家の周りに野良ちゃんが来ます。お隣さん家は内外自由に猫ちゃんを飼っているので道で寝そべって日向ぼっこをしている風景はいつものことですが、見慣れないコが来るようになりました。どうもメスのようです。隣の分譲地からオス猫(外猫として飼われています)も縄張りの巡回に来るので、野良仔猫が増える前に避妊手術をした方がよさそうです。まず、捕獲用ケージを用意。次にそのケージが半分以上隠れるダンボール箱を用意。捕獲ケージの戸がパタンと降りないようにセットして、ケージの中の餌入れに美味しいフードやちゅーるを入れます。ケージをダンボール箱で半分以上隠し、周りが見えないように、安心できるようにします。そして美味しい美味しいと警戒なく食べるようになるまで朝晩餌を入れ続けます。手術する日が決まったら、餌を食べると戸がパタンと降りるようにセットして捕獲します。警戒しないで食べるようになるまで大抵一週間から10日ほどかかります。まだ4日目なので、もう少しです。
やまびこ動物病院

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