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今日の一言

今日の一言。

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手術で使う糸。

2019-02-08
 縫合糸には「非吸収糸」と「吸収糸」があります。皮膚は、傷が治ったら抜糸できるので、非吸収糸でしっかりと縫い合わせます。でも、ワンニャンの場合は抜糸に連れてきて、おとなしくじっとしていることが難しい場合があります。初めから分かっている時は、吸収糸で埋没縫合(糸が皮膚の表面に出ないように縫うこと)することもあります。身体の中を縫う時には、あとで抜糸できないので吸収糸を使います。化学的に合成された糸で、多くの種類があり、生体内で分解されるまでの期間の違いや、縛った時のしまり具合の違いなどにより使い分けられています。
 太い糸よりも細い糸のほうが価格が高く、眼科で角膜の縫合に使うすごーく細い糸は1本1万円!?うっかり床に落としたら・・・見えません・・・。

角膜に傷がつくと痛い。

2019-02-07

 眼球の表面の透明な膜が「角膜」です。透明ですが、実はとっても細い神経がたくさんあって、ちょっとでも傷がつくと痛みを感じます。ワンニャンがお散歩中に枯草に顔を突っ込んだり、ケンカしたり、布団に入る時に擦ったり、瞬きが一瞬遅れると傷つきます。眼が痛くなって細目になってきます。

 治すには、涙しかありませんが、涙の成分には治すだけの栄養が入ってないので、目薬を使います。傷が深い場合、目薬では力不足となり周囲の結膜から血管が伸びて来て、傷を覆い(四方八方から伸びて来て表面は濁った感じになります)血液中の栄養分で傷を治します。数か月かかることもあります。治ると血管は縮み、表面は透明になります。最初の傷のところは、ぽちっと白いままになることもあります。

人のお医者さんは素晴らしい!。

2019-02-02

 昨日は、父の検査結果を聞くために午前中いっぱいかかりました。東京から弟2人にも来てもらい、PETCTの結果を聞き、今後の方針について相談しました。血液検査もあるので、午前10時には病院到着。診察予定は11:30でしたが、診察は午後1:30過ぎでした。文句は言えません。これは、患者さん本位の診察をしている人医(人のための医療)のおかげです。「3時間待ちの3分診察」と批判されていますが、今日来た患者さんを今日診てあげようという「国民皆保険」のおかげです(最近読んだ新聞に書いてありました。)欧米では、医師の立ち位置が保証されており、医師に負担がかからないように診療予約されています。この人(お医者さん)に診察して欲しい場合、半年後というのはあたりまえのようです。

 24時間びっしり予定が入って、そこには夜勤もあって、国が「いいんじゃない?過長残業があっても。」と言われているお医者さん、本当にありがとうございます!というか、もうちょっと国が何とかしないと・・・。

虫はごちそう?!。

2019-01-31
 ウチの犬たちは、虫を食べます。夏に弱ったセミを捕まえて、シャリシャリと食べています。以前、コウモリの子供を育てていた時(親コウモリが逃げる時に子を落として行ってしまった)、毎日セミを捕まえて、羽を動かす筋肉をツマヨウジで与えたことがあり、思った以上に筋肉が多いことを知っていましたが・・・。
 ウチの猫たちも虫を食べます。バッタが多いです。ギザギザのある後肢を上手に取ってヤムヤムと食べています。
 カラスも虫を食べています。夏、羽化したばかりのカブトムシを狙って、硬い頭や羽は残して、プックリとした腹部だけ食べています。
 そういえば人も虫を食べますね。今、住んでいる地域では、イナゴの佃煮や蜂の子の佃煮が名物です。
 8年ほど前にまさに「虫はごちそう!」という本を読みました。大変興味深かったですが、自分のフライパンで調理するのは・・・やめました。

腫瘍かな?と思ったら・・・想い出話。

2019-01-29

 若い女性の飼い主さんが小型犬を連れて診察に。主訴は頸に腫瘍が出来たみたい、でした。体重・体温・聴診では特に問題なし。触診で確かに頸の横にしこりのようなものを触ります。皮膚から出ているものなのか、皮下から盛り上がっているものなのか、毛がからんでいて目視できないので、少しずつ毛をかき分けて行くと、ありました!黄色いプヨプヨしたものが。あれ?毛にからんでいるだけで、皮膚に付いていない!そーっと引っ張ったら、取れました・・・。

 飼い主さんがじーっと見て、一言「母が飲んでいるビタミンEです。」

 腫瘍でなくて・・・よかった。

やまびこ動物病院

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