今日の一言。
手術で使う糸。
角膜に傷がつくと痛い。
眼球の表面の透明な膜が「角膜」です。透明ですが、実はとっても細い神経がたくさんあって、ちょっとでも傷がつくと痛みを感じます。ワンニャンがお散歩中に枯草に顔を突っ込んだり、ケンカしたり、布団に入る時に擦ったり、瞬きが一瞬遅れると傷つきます。眼が痛くなって細目になってきます。
治すには、涙しかありませんが、涙の成分には治すだけの栄養が入ってないので、目薬を使います。傷が深い場合、目薬では力不足となり周囲の結膜から血管が伸びて来て、傷を覆い(四方八方から伸びて来て表面は濁った感じになります)血液中の栄養分で傷を治します。数か月かかることもあります。治ると血管は縮み、表面は透明になります。最初の傷のところは、ぽちっと白いままになることもあります。
人のお医者さんは素晴らしい!。
昨日は、父の検査結果を聞くために午前中いっぱいかかりました。東京から弟2人にも来てもらい、PETCTの結果を聞き、今後の方針について相談しました。血液検査もあるので、午前10時には病院到着。診察予定は11:30でしたが、診察は午後1:30過ぎでした。文句は言えません。これは、患者さん本位の診察をしている人医(人のための医療)のおかげです。「3時間待ちの3分診察」と批判されていますが、今日来た患者さんを今日診てあげようという「国民皆保険」のおかげです(最近読んだ新聞に書いてありました。)欧米では、医師の立ち位置が保証されており、医師に負担がかからないように診療予約されています。この人(お医者さん)に診察して欲しい場合、半年後というのはあたりまえのようです。
24時間びっしり予定が入って、そこには夜勤もあって、国が「いいんじゃない?過長残業があっても。」と言われているお医者さん、本当にありがとうございます!というか、もうちょっと国が何とかしないと・・・。
虫はごちそう?!。
腫瘍かな?と思ったら・・・想い出話。
若い女性の飼い主さんが小型犬を連れて診察に。主訴は頸に腫瘍が出来たみたい、でした。体重・体温・聴診では特に問題なし。触診で確かに頸の横にしこりのようなものを触ります。皮膚から出ているものなのか、皮下から盛り上がっているものなのか、毛がからんでいて目視できないので、少しずつ毛をかき分けて行くと、ありました!黄色いプヨプヨしたものが。あれ?毛にからんでいるだけで、皮膚に付いていない!そーっと引っ張ったら、取れました・・・。
飼い主さんがじーっと見て、一言「母が飲んでいるビタミンEです。」
腫瘍でなくて・・・よかった。